先日、TOKIOの城島茂さん(48)がグラビアアイドル菊池梨沙さん(24)と結婚を発表。菊池さんは妊娠3カ月ということで、ダブルおめでたとなりました。
しかし24歳という年齢差に、一部の人は「いかがなものか」と困惑の声をあげているようです。
筆者も最初聞いたとき、「離れてるなぁ」と思いました。しかし芸能界での20歳以上の年の差婚は、たまにあること。過去別の年の差婚の報道を思い出しても、ここまで騒がれたことはありませんでした。
では一体、城島さんの報道のどこに見る人が困惑するポイントがあるのでしょう。
■困惑のポイントは、実は年齢だけじゃない
そもそも今回の「いかがなものか」といった声の根っこには、年齢差以外の要素も含まれていると思います。
・48歳で妊娠と結婚という順番を間違えたという指摘
・城島さんが菊池さんの母親より年上というねじれ関係
大きく分けるとこの2点に集約されるのではないでしょうか。
しかしこうしたデキ婚への指摘や母親より年上という点に関しては、受け取り手である私たちの価値観がガチガチに固まっているからこそ起きるものだと思います。
・大人は結婚や子どもを生む順番を間違えない
・結婚相手が親と同世代なのはおかしい
こういった価値観を無意識的に持っていると、今回の報道に違和感を覚えてしまうのでしょう。
城島さん個人をみれば見た目も立ち居振る舞いも一般的な48歳よりもずっと若々しいですし(ギャグでおじいちゃんキャラをしていますが、やっぱり若い)、立場や年齢の問題からなかなか結婚に踏み出せずこういう結果になった可能性もあります。
年の差婚という事実は変わりませんが、数字のインパクトを少し脇に置くと“違和感の正体”がみえてくるかもしれません。
■本当の違和感は24歳差婚ではなく「24歳が48歳を選んだ」部分
24歳差婚はいかがなものかと一部の人が声高に叫んでいる今回の報道。こうした人たちは、実は24歳差ではなく「24歳が48歳を選んだ」という点に引っかかりを覚えているのではないでしょうか。
例えば同じ芸能界では、09年にプロゴルファーの東尾理子さん(当時40)と俳優の石田純一さん(当時62)が結婚を発表しました。年齢差は22歳。しかし熟年結婚ということもあり、年齢差を報じることはあっても困惑する声はありませんでした。
他にも女優の篠原涼子さん(当時32)と市村正親さん(当時56)も05年に24歳差で結婚していますが、こちらも同じです。
つまり、問題なのは24歳という年齢差ではない。「社会人経験のとぼしい24歳が48歳というオジさんを選んだ選択は正常ではない」と、2人を叩く人たちは勝手に思っているのかもしれません。
国民的アイドルとグラビアタレント。24歳と48歳。妊娠3カ月。問題はあるように感じるかもしれませんが、結婚なんて問題がないほうが珍しいもの。だからこそ、今はリーダーの結婚を全力で祝いたい。祝える価値観を持った自分でいたいと、私個人は強く思うのです。