NHKの定例会見が11月7日に行われ、来年春にスタートする窪田正孝(31)主演の連続テレビ小説「エール」の脚本家・林宏司氏が途中交代した事態について説明があったという。各スポーツ紙が報じた。
同ドラマは高校野球全国大会の行進曲「栄冠は君に輝く」や阪神タイガース応援歌「六甲おろし」などで知られる作曲家・古関裕而氏をモデルに、音楽とともに生きた夫婦の物語が描かれる。
林氏はNHKドラマ「ハゲタカ」のほか、フジテレビ系「医龍」シリーズや「コード・ブルー~ドクターヘリ緊急救命~」シリーズなど数々の人気ドラマを手掛けた人気脚本家。林氏の脚本で9月にクランクインしていたが、異例の途中交代となった。
「一部によると、制作サイドの方針の違いが原因で降板したとされています。林氏は来年1月期の日本テレビ系ドラマ『トップナイフ-天才脳外科医の条件-』を担当することが決定しています。『さすがに朝ドラと時期がかぶったのはまずかったのでは』と指摘する声もあります」(放送担当記者)
各紙によるとNHKは降板の理由について「回答を控える」として、詳細は明かさず。損害賠償については「今のところ検討していない」としたという。
「NHKが推し進める働き方改革の影響で、『エール』から月曜日から金曜日までの週5回放送に短縮されています。単純計算で放送回が50回ほど減ってしまうだけに、内容や展開を濃厚にしなければなりません。そうした事情もあって、制作サイドの要求がこれまで以上に厳しいものになっています。林氏の降板を受けて清水友佳子氏と嶋田うれ葉氏、そして番組スタッフが担当することになりました。負担を分散しないと、他の脚本家にも負荷がかかり過ぎるのではないでしょうか」(前出・放送担当記者)
放送回減で今後、さまざまな改善点や問題点が浮き彫りになりそうだ。