今月16日、フランスのヴィレル=コトレ市で妊娠中の女性が悲惨な事故で命を落とした。
仏紙『l’Union』によると、亡くなったのはエリーズ・ピラルスキさん(29)。飼い犬を連れて森の中を散歩していたところを複数の犬に襲われ、四肢と頭を噛まれたことにより失血死したと見られている。彼女のお腹の中には新しい命が宿っており、妊娠6カ月だった。
散歩中、ピラルスキさんは夫に電話をかけて「怖い犬がいる」と話していたという。現場となった森はシカ狩りが許可されている区域で、彼女を襲った犬はハンターに伴われてやって来た猟犬である可能性が高い。
自身の名を冠した動物愛護団体を運営する女優のブリジット・バルドーはこの事件にひどくショックを受け、エコロジー・持続可能開発・エネルギー省のエリザベット・ボルヌ大臣に、即刻今シーズンにおける全ての狩猟許可を撤回するよう求めた。
The Guardianによると、フランス狩猟協会は「その女性の死に猟犬が関与したことを示す証拠は何もない」と話している。現在、現場近くにいた93匹の猟犬とピラルスキさんが連れていた5匹の飼い犬のDNAサンプルを採取し、彼女を襲った個体の特定が進められている。