ラジオマガジン「フォーカス・オキナワ」を運営する伊東純平さん(右)と友利亘さん=10月30日、宜野湾市大謝名 画像を見る

 

全国有数のラジオ王国・沖縄。日々ラジオから流れる地域の話題を文章化し、インターネットで発信している人がいる。ウェブ制作会社を経営する伊東純平さん(26)は今年9月、ウェブメディア「沖縄を繋(つな)ぐラジオマガジンFOCUS OKINAWA(フォーカス・オキナワ)」を創刊。沖縄のラジオ界を盛り上げようと意気込む。

 

ラジオマガジンを立ち上げたのは伊東さんと、計測機器などを販売する会社で働く友利亘さん(35)=いずれも宜野湾市=の2人。きっかけは、伊東さんが2018年にオキラジで番組を自主制作したことだった。

 

夢に挑戦する人を紹介する番組「挑む人」を企画するうち、「ラジオにはローカルな面白い話題がたくさんある」と気付いた。その一方で「ラジオをリアルタイムで聞いている人は、どれくらいいるのか」とも感じ、「放送内容を文字にすれば短時間で読めて、より多くの人に親しんでもらえる」と周囲に相談。知人の友利さんが賛同し「多くのラジオ局をつなぐメディアをつくると面白いかもしれない」と、協力して立ち上げることを決めた。

 

現在はfm那覇やFMぎのわんなど、県内のラジオ局数社と提携。その中から「リスナーの視点で、面白いと思った番組」を書き起こし、編集して公開している。

 

ビデオリサーチの調査によると、沖縄のラジオ聴取率は5年連続で全国一。県内はコミュニティーFMだけで19局とラジオ文化が盛んだ。伊東さんと友利さんは「毎日200近くのコンテンツが生まれる。ラジオを聴かない人や若い世代にも面白い話題を届け、人と人をつなぎたい」と語る。

 

21日まで運営協力者を募るクラウドファンディングも実施している。フォーカスオキナワのサイトはhttp://focus.okinawa/

(大橋弘基)

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