「連続ドラマの主役をやったことのない僕を、新春ドラマの主演に選んでくださって、本当に感謝しかないです」
’20年、年明けに3夜連続で放送されるドラマ『破天荒フェニックス』(テレビ朝日系・’20年1月3日、4日は23時15分〜、5日は23時10分〜 ※一部地域を除く)で連ドラ初主演を務める勝地涼(33)。本作で共演する升毅(64)は、プライベートでも交友する仲で、ともに喜びを分かち合ったという。
「10代のころからお世話になっていますが、念願の共演の目標がかなって、『勝地が主役をやる作品でがっつり組めてうれしかった』と言ってくださった。その言葉がすごくうれしかったです」
彼が演じたのは、倒産寸前のメガネ会社を買収し、再起を懸けて奮闘する新社長・田村雄司。原作は実話を基にしたビジネス小説だ。
「1つピンチを乗り越えたらすぐにまた壁が立ちはだかって、それでも絶対に諦めず前へ、前へと進んでいく。そういう姿勢は見習いたいし、こんなふうに熱く生きたっていいじゃないか! と思いました。僕自身も熱くなりやすい性分なので(笑)」
役に自分を重ねてこう続けた。
「いいものを作りたいと思うと、妥協はしたくないんです。20年くらい役者をやっていて、その思いは絶対失わないようにと思ってきたし、この先40代、50代になっても失いたくなくて」
自由すぎる雄司に振り回されながらも、金策に奔走する奥田吉弘を演じるのは伊藤淳史(36)。息の合った会話の応酬は最大の見どころだ。
「セリフ量が膨大ですし、脚本のスピード感を大切にしたいと思って、伊藤さんら共演者となるべく空いている時間にセリフ合わせをするように心がけました。今までの作品のなかでいちばん練習したんじゃないかな」
タイトルにちなみ、破天荒なところはあるかと尋ねると……。
「20代前半、めちゃくちゃ飲み歩いていたときは破天荒だったかも(笑)。回りくどいのが嫌で、すぐに本題に入るから、“もっと酒を楽しんでからしてくれよ”ってよく注意されました(笑)」
今年は、妻で女優の前田敦子(28)との間に長男が誕生。何か変化は?
「神経質なところがあったけれど、悩んでもしょうがないって思うようになったかもしれないです。それも妻のおかげです。どんな局面でも物事の捉え方が柔軟だから。コミカルな役が多すぎるとか考えることももちろんあります。でも、とにかく今は目の前にあるものに必死に食らいついてやっていこうと思います」
「女性自身」2019年12月24日号 掲載