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【宜野湾】沖縄県宜野湾市上下水道局によると、18日午後3時半~4時にかけて塩素消毒をしていた長田第二配水池から、高濃度の塩素が含まれる水約200キロリットルが市内一部の一般家庭などに流出した。基準値が1リットル当たり1ミリグラム以下となるべき塩素濃度が、5倍の同5ミリグラムになった。同日午後8時までに濃度は基準値内の0・6ミリグラムまで下がった。午後9時半現在、水道局に健康被害などの情報は入っていない。

 

水道局は一時、配水池から水が供給される嘉数と真栄原、宜野湾、我如古、大謝名で水道水の飲用禁止を呼び掛けた。5地域で約1万4400世帯、全市民の約3割に当たる約3万1300人が給水を受けている。水道局は各家庭の貯水タンクなどに高濃度の塩素が残る恐れもあるとして「違和感などがあれば問い合わせてほしい」と呼び掛けた。

 

水道局によると、配水池で内部と外壁の塗装工事を行っており、塗装工事の完了後、塩素を含んだ消毒液を配水池内に入れていた。その際、流量調整弁の機械が故障し、消毒液が配水管に流れ出た。当時、職員は配水池周辺で別業務をしており、機械室に滞在するなどマニュアル通りの監視作業に当たっていなかったという。

 

水道局の島袋清松局長は「深くおわび申し上げる。消毒作業などの工程手順の再確認を徹底させ再発防止に努め、安全安心な水道水の供給に万全を期して参る」とのコメントを発表した。

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