求人情報誌「ジェイウォーム」を発行する冒険王(那覇市、佐和田安行社長)は26日までに、2019年10月中旬~12月下旬までの県内の賃金動向を取りまとめた。今回から集計方法を一部変更したため単純比較はできないが、全業種の平均賃金は時給が前年比25円減の902円、月給が同2196円増の18万38円となった。
同社は11年から賃金動向の調査を開始し、今回が10回目。同社の担当者は「最低賃金の上昇や働き方改革推進の流れ、県経済の好調さなどにより、平均賃金はおおむね右肩上がりで推移している」と分析した。
平均時給は「医療」が1097円で最も高く、「教育(講師・インストラクター)」が1029円、「コールセンター関連」と「IT・コンピューター関連」が同額の968円と続いた。最も低かったのは「広告・出版・デザイン」の849円だった。
平均月給は「建設」が19万6725円で最も高く、「飲食」が19万6586円、「医療」が18万8123円と続いた。最も低かったのは「事務・オフィスワーク」の15万9765円。
調査は県内の主要求人誌3紙に掲載された176職種、2943社の求人広告2万2523件をまとめた。これまで同じ求人広告が複数紙に掲載された場合、それぞれ1件として集計していたが、より正確性を高めるため今回から合わせて1件と見なして集計した。
調査結果は「沖縄の平均賃金本2020」として冊子にまとめ、3月1日から県内コンビニ、主要な書店などで販売する。価格は税込み320円。
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