スパイダーマン2人が国際通りで暴れている??
そんな情報を聞き付けて現場に向かうと、観光客や地元住民が行き交う那覇市の国際通り2カ所で、スパイダーマンの格好をしたパフォーマーを発見した。実は“コロナ禍”を逃れて大阪から転戦してきた2人。大阪では知られた存在だった。観光客と写真撮影に応じるなど紳士的な姿で道行く人を笑顔にしていた。
2人のスパイダーマンは2018年6月ごろから大阪を中心に世界各地の街角でパフォーマンスを披露している男性2人。新型コロナウイルス感染症の拡大で観光客が激減する大阪を離れ、沖縄で12日からパフォーマンスを始めている。パレットくもじ前とむつみ橋交差点前でそれぞれポーズを決めている。
「人形と思った」「クオリティー高い」「大阪でも見た」。道行く人からは評判で、おひねりも多い。2人は「ホンマに楽しんでくれてうれしい。お金も入れてくれるのでみんな優しい」と声を弾ませた。
温かく迎えられた2人だが、不審者と思われてしまうこともある。12~14日の3日間で、琉球新報記者はスパイダーマンが警察から職務質問を受ける様子を少なくとも2回目撃した。いずれも注意されると、素直にその場を離れていた。
スパイダーマンに姿を変えるピーター・パーカーは新聞社でカメラマンをしている設定。パフォーマーのスパイダーマンも本紙の取材にも快く応じ「大いなる力には、大いなる責任が伴う」と決めぜりふを言ったとか、言わなかったとか。
2人は知り合いもいるのでしばらくは県内に滞在する予定という。コロナ禍で悲しいニュースが多い中、スパイダーマンが明るい気持ちにさせてくれそうだ。
(仲村良太)
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