非常事態宣言発令中のメリーランド州では、カトリック教会の神父が感染の危険性が低い屋外で「ドライブスルー告解」を実施。車が列を作っている(写真:ロイター/アフロ) 画像を見る

先週、山梨県の中学1年生が600枚のマスクを手作りし、施設へ寄付したニュースが話題となったが、似たようなことが米国でもあったようだ。米Fox Newsが伝えている。

 

メリーランド州ゲイザースバーグに住むカヴァノー・ベルくん(7)は誕生日2回分、クリスマス3回分のおこづかい600ドル(約66,000円)と、集めた寄付金をつぎ込んで、高齢者のために65個の「COVID-19 対策キット」を製作。その中身は塩素系漂白剤と食料だ。

 

カヴァノーくんは7歳にして非営利団体“Cool and Dope”を起ち上げ、代表を務めている。団体のミッションは「2030年11月20日までに、政治的、社会的働きかけによって全てのいじめと子どもの自殺をなくす」こと。カヴァノーくん自身、わずか5歳のときにいじめの被害者となり、自殺願望を抱いた過去がある。辛い経験を乗り越え、今や立派な慈善活動家だ。ミッションの期限とした日付は、カヴァノーくんが18歳になる誕生日。

 

Cool and DopeのYouTubeチャンネルでは、量販店で大量に食料を買い込む様子などを配信。「高齢の市民のことを忘れちゃダメだ。みんな、食事する必要があるんだからね」と頼もしい笑顔を見せている。さらに、ラリー・ホーガン州知事の要請で休業を余儀なくされている街のレストランに31食分の食事を注文し、不便な生活を送っている高齢者の自宅を回って配って歩いた。

 

Fox NEWSの報道には、コミュニティの“弱者”に気を配り経済まで回す小学1年生に賞賛の声が送られる一方で、「大人の役割をこんな子どもに背負わせるなんて」と眉をひそめコメントを寄せる人もいる。

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