県立博物館・美術館のホームページに開設している「ウチナー民話のへや」 画像を見る

 

沖縄県立博物館・美術館は24日、しまくとぅばで語られた沖縄各地の民話の動画(電子紙芝居)をインターネット上で自由に無料視聴できるサイト「ウチナー民話のへや」を同館ホームページに開設したと発表した。31話の電子紙芝居を制作して公開中で、2021年度には80話に増やす。沖縄各地の民話3万2578話の題名や概要、地域などを検索できるデータベースも公開している。

 

各地の話者が語る民話の音源は、沖縄国際大学教授などを務めた故・遠藤庄治氏が指導した大学ゼミやNPO法人「沖縄伝承話資料センター」が1973年から約33年間で収集した資料約7万6千話の一部だ。同センターが2016年、県立博物館・美術館へ、沖縄各地の話者の語りを録音した音声テープ1508本と、この音声をCDに収録したデジタルデータ3万3028話を託した。

 

受託した同館が動画作成などに取り組んできた。動画は、話者が話した民話をそのまま録音した「話者の語り」、語りを整理してしまくとぅばで再録した「方言」、「共通語」、国際的に共通する「音声記号」の4種類の再生方法があり、子どもから研究者まで広く活用できるよう工夫した。

 

田名真之館長は「今では聞けない明治生まれの方々がしまくとぅばで語った民話も公開している。パソコン、スマートフォンで誰でも視聴できる。さまざまな形で活用してほしい」と広く呼び掛けた。
同サイトのアドレスはhttps://okimu.jp/museum/minwa/

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