ファッション通販サイト「ZOZO」の創業者・前澤友作氏(44)が5月10日、「前澤ひとり親応援基金」として母子・父子家庭の支援をTwitterで表明。《第一弾は、現金10万円を1万人のシングルマザー&ファザーに配ります。コロナでひとり親の皆さまは本当に大変。僕なりにできることします》と呼びかけた。
申込者が1万人を超えた場合は抽選で当選者を決定し、15日締め切りで18日から入金が開始されるという“スピード支援”に注目が集まっている。
「コロナ禍の影響でひとり親世帯は逼迫しています。特に母子家庭では、非正規で働いている母親も多いといいます。そのような世帯にとって、雇用側の事情による給料削減や解雇は経済的に大きな打撃となっています。全国の小中学校に休校要請が出されたことで、子供の面倒を見るために仕事を休まざるを得ない人も多いようです。生活維持に必要な家賃、水道代、光熱費、食料などを求める声が上がっています」(全国紙記者)
前澤氏は特設サイト上で「シングルママもシングルパパも、きっといろいろあった人たちなのに、なんか逞しくてたまに弱くて人間らしくて、素敵だなーっていつも思ってる」と敬意を表明。「僕はこの基金をとても前向きな基金にしたいのです。いろいろあった人たちが、堂々とそのカッコいい背中を子供たちに見せ続けられますように」とエールを送っている。
困っている人に対して、《状況を見極めながら自分に何ができるかは考えたいと思います》と支援表明していた前澤氏。その迅速な行動に、感謝の声が寄せられている。
《前澤さんの素早い行動力に尊敬いたします。設計図通りにはいかない人生ですが前を向いて子供を一人前に育てるまで一歩ずつ進んで行きたいと改めて思いました》
《前を向いて子供達、自分に未来に向かって進める支援をありがとうございます 負けないぞ絶対に! がんばるぞ!》
《なんて迅速な給付なのでしょう。国も見習って頂きたい。困窮している家庭が救われることを切に願います。前澤さんに感謝》
一方で、政府による支援はまだ時間がかかりそうだ。各紙によると7日、野党はひとり親支援のために、児童扶養手当や臨時特別給付金を支給する「コロナ困窮子ども支援法案」を取りまとめたという。国会への提出は15日頃になるようだ。ひとり親世帯にとって前澤氏のような迅速な支援は、励みになるだろう。