NHK連続テレビ小説『エール』(毎週月~土曜8時~放送中。※土曜は1週間を振り返ります)は、音楽が題材とあって、俳優陣もミュージカル界で活躍する人がいっぱい!
「裕一と音の人生に大きな影響を与えていくだけに、実際に演じていただくキャストの皆さまも、お芝居はもとより歌が得意な方々となりました」
ミュージカル俳優が多く起用された理由をそう語ったのは、『エール』制作総括の土屋勝裕さん。
「実は、古山裕一さんのモデルとなった古関裕而さんは、日本での本格的なミュージカルの黎明期に、数多くの舞台の音楽監督を務め、日本のミュージカル発展に大きく貢献された方なのです」(土屋さん)
そろった顔ぶれを見た演劇ライターの上村由紀子さんは「役どころに納得いく方ばかりで、キャスティングに愛を感じます」と称賛。あの気になるキャストは、舞台上ではどんな姿を見せるのか? 上村さんにコメントをいただきました!
■佐藤久志役・山崎育三郎(34)
「『レ・ミゼラブル』のマリウス役に憧れ、子役を経て役を勝ち取った実力者。真面目で人を巻き込む力があるミュージカル界のプリンスの1人です。久志役はクドくならないギリギリの線で攻めているところが面白いですよね。育三郎さんが映ると画面が華やかになります」(上村さん・以下同)
■夏目千鶴子役・小南満佑子(23)
「学生時代に『レ・ミゼラブル』のオーディションを受け、のちにコゼット役に。岩城新平役の吉原光夫さんとは『レ・ミゼラブル』で義理の親子役で共演。海外の声楽コンクールでも受賞歴の多い実力派です」
■藤丸役・井上希美(28)
「劇団四季での『美女と野獣』のベル役で知られています。『エール』では裕一との共演シーンが多いようですね。四季を退団されてまた違う存在感を見せてくれると思います」
日本のミュージカルのDNAを引き継いだキャスト陣に今後も乞うご期待!
「女性自身」2020年6月9日号 掲載