星野リゾート(長野県)が沖縄本島で初めて運営するリゾートホテル「星のや沖縄」が、1日に読谷村儀間で開業する。客室数は100室。当初は5月20日の開業予定だったが、新型コロナウイルスの影響で延期となっていた。澤田裕一総支配人は「沖縄ならではのぜいたくなリゾートを提供したい。まずは県民に利用してもらい、非日常を体験してほしい」と話した。
感染防止対策として、セルフサービスのドリンク提供などを停止しているほか、入館前の検温を実施している。
コンセプトは「グスクの居館」で、施設は城壁をイメージした壁に囲まれている。全100室が海に面し、自然海岸の景色やサンセットを楽しむことができる。施設各所に読谷山花織や紅型のデザインが施され、読谷に工房を持つ職人のやちむんを使った飲食の提供など、地域の文化を多く取り入れている。
「暮らすように滞在してほしい」との思いを込め、施設内にグアバやシークヮーサー、アセロラなどの畑があり、今後は収穫体験などのサービスも検討している。星野リゾートのホテルの中でも植物の数が最も多く、ハイビスカスだけで20種類ある。
夕食は、シェフが下準備を済ませた料理を客室に運び、客室に設置されている調理家電で温めて好きなタイミングで食べることもできるなど、時間にとらわれない過ごし方にこだわる。
アクティビティーの多さも特徴で、乗馬体験のほか空手や三線体験ができる道場も併設されている。
客室は、フゥシ(星)、ハル(畑)、ティン(天)の3タイプで、64~94平方メートルと広々としている。宿泊は1室10万9千円から。ホテルに隣接する「星野リゾート バンタカフェ」は、一般客も利用できる。
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