家の中で楽しめるエンタメや流行を本誌記者が体験する“おこもりエンタメ”のコーナー。今回ご紹介するのは、映画『スーパーティーチャー熱血格闘』です。
カンフー映画といえばジャッキー・チェンが有名ですが、この映画の主演男優、ドニー・イェンをご存じですか? ブルース・リーの実在の師匠をモデルにした映画『イップ・マン 序章』がヒットし、シリーズ化されてトップスターになった俳優です。
記者は彼の気品あるたたずまいと宇宙最強といわれるカンフーのすごさに一目ぼれ。そんなドニーが初めて教師役に挑戦した映画がDVDになりました。
■『スーパーティーチャー熱血格闘』Blu-ray&DVD発売中。Blu-ray4,800円、DVD3,800円(ともに税別)。発売・販売元/バップ
大学進学率ゼロで廃校の危機にあるタックチー学園に赴任した、アメリカ帰りのチャン・ハップ。クラスは学級崩壊状態で、チャンは押しつけがましくない授業でみんなを引きつけていきます。
事情のある生徒の家にも足を運び、家族との絆を取り戻させますが、生徒を悪の道に誘う拳闘ジムの社長らと大乱闘に。その戦いぶりがニュースに流れ、チャンは一気に生徒の人気を集めるのですが……。
問題児とされる生徒たちが美形ぞろいで、日本のドラマ『ドラゴン桜』を彷彿とさせます。でも違うのは、大学合格がゴールではないこと。多くを語らないチャン先生は、生徒にそれぞれ向き合って将来の夢を引き出していきます。教育や学校ってまさにそのためにあるんですよね。
話が進むにつれ、チャン先生の過去や人間関係も少しずつ明らかに。戦いっぷりも迫力満点で、記者は改めて、凛としたドニーにほれ直したのでした。
(文:西元まり)
「女性自身」2020年7月14日号 掲載
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