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県は27日、新型コロナウイルスに18人が感染したと発表した。県内の1日の新規感染者数として最多となった。県の糸数公保健衛生統括監は「こんなに増えたことは衝撃的ではあるが、検査を積極的にして(感染が)見つかった方が約半数はいる」と述べ、濃厚接触者への検査が早期発見と隔離につながったとの見方を示した。米軍嘉手納基地は同日、米軍関係者1人が新型コロナの検査で陽性となったことを明らかにした。

 

県は27日、140件の検査を実施した。新たに感染が判明した18人のうち、幼児2人を含む15人はいずれも家族や友人、知人など、これまでの感染者との接触が分かっている。感染経路が分かっていないのは3人。県内で感染が拡大している背景について、糸数統括監は「ウイルスが県外から持ち込まれ、それぞれのグループや家族で感染を広げている」との見方を示した。

 

27日現在、入院中の患者は62人で、病床利用率は53・4%に達している。県が策定した警戒レベルの判断基準では、いずれの指標も第2段階の「流行警戒期」から第3段階の「感染流行期」の基準に入った。糸数統括監は「問題はこの急速な患者の増加に対応できるかということだ」と述べ、軽症者の療養場所の確保に向け調整を急ぐ考えを示した。

 

重症者は千葉県在住の無職の50代男性で、観光で沖縄に来ていた。県内患者との接触で感染したとみられる。飲食業や接客業の新たな感染者は那覇市や宜野湾市の4人。同じ店舗の関連で4人の感染が判明した飲食店の関係者ではない。

 

10歳未満の幼児の感染は2人で、居住地は那覇市と浦添市。うち1人は浦添市の20代女性の子どもで、親子で感染した。このほか60代の沖縄市の介護従事者、航空自衛隊那覇基地に勤務する30代の公務員の男性、嘉手納基地で働く浦添市の20代の基地従業員の女性1人も感染が判明した。

 

嘉手納基地の発表によると、27日に新型コロナ感染を確認した米軍関係者は、国外から同基地に到着し、隔離の期間中だった。

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