「7月17日、ヨルダンの王立映画委員会の主要メンバーは首都アンマンで、ヒョンビンさんとイム・スンレ監督らを大いに歓迎していました」(韓国映画スタッフ)
ヒョンビン(37)の新作映画『交渉』がようやく動き始めた。
「大ヒットドラマ『愛の不時着』に続く主演作として注目を集めているこの映画の製作費は最低100億ウォン(約9億円)以上という大作です」(前出・韓国映画スタッフ)
今作は実際にアフガニスタンで起きた韓国人23人が拉致された事件がベースになっており、人質を救出しようと不慣れな中東で孤軍奮闘する韓国の外交官(ファン・ジョンミン)と国家情報院要員(ヒョンビン)を軸に展開する。 だが、この映画撮影は当初から苦難の連続だった。
「本来なら現地でのクランクインは今年3月の予定でした。しかしヨルダンは2月23日に、新型コロナ感染者が多数確認された韓国人の入国を全面的に禁止。そのため韓国での撮影を先に行い、現地ロケの開始タイミングを待っていたんです」(韓国映画関係者)
撮影開始は延びに延び、4カ月後の7月中旬、ようやく俳優陣が現地入りする運びとなったのだ。
「ヨルダンの感染者数は連日1桁台となったため、政府は『新型コロナパンデミック中の撮影ガイドライン』を順守することを条件に撮影を許可しました。ヨルダン入りにあたり、出国前の韓国で出演者とスタッフは全員PCR検査。8日間にわたって検疫検査も受けました」(前出・韓国映画関係者)
今後、撮影は可能な限り小人数で実行され、韓国人クルーに現地ヨルダンから115人のスタッフが加わって行われる予定だそう。ようやくヨルダン入りしたヒョンビンだったが、すぐに撮影がスタートできない事情が――。
「7月下旬の段階でヨルダンに到着したのは、撮影隊3グループのうち2隊。諸々の検査の関係で、最後のグループはまだスケジュールが出ていない状態なのです。現状ではすべての撮影隊がそろい、撮影がスタートできるのは8月中旬になると見込まれています。先に到着したヒョンビンたちは約1カ月間、現地で立ち往生せざるをえない状況です」(前出・韓国映画関係者)
待ちわびたヨルダン入りにもかかわらず、1カ月“不時着”する形になってしまったヒョンビン。
「製作陣は9月末までには撮影を終わらせたいと考えていますが予定通りに進行するかどうか……」(前出・韓国映画関係者)
製作スタッフはどんな“交渉”術でロケを乗り切るのだろうか。
「女性自身」2020年8月11日号 掲載