「パンづくりは想像していたよりも難しかったです。家庭でも簡単に作れるという印象でしたが、生地をこねるのもかなり苦戦して。やっぱり、プロの調理場はまったく違うんだなあって痛感しました」
そう語るのは、街のパン屋さんを舞台にしたドラマ『マイラブ・マイベイカー』(ひかりTV/カンテレ/メ〜テレ/テレビ神奈川にて配信・放送中。dTVチャンネル(R)は8月4日より配信スタート)で新人のパン職人を演じた飯島寛騎(23)。
彼が演じる北薫は、主人公の美々子(本仮屋ユイカ)が切り盛りするベーカリーにバイトとしてやってくるが、三つ星フレンチレストランのスーシェフだったという過去を持つ、少々ワケありの青年だ。
「料理の腕は一流という設定なので、その部分をいかにうまく見せるかというところはプレッシャーでした。性格は、一見不愛想ですけど、ものすごく真面目。僕自身との共通点を言えば、一つのことに集中すると周りが見えなくなってしまうところかな。いい方向に働くこともあるのですが、今、ゲームにハマってしまって、洗濯とか、やらなきゃいけないことができてないので気をつけなきゃ!(笑)」(飯島・以下同)
6歳年上の美々子と薫の不器用な恋愛模様が描かれる今作。年上の女性をどう思う?
「大人の魅力があって素敵だなあって思いますし、もちろん恋愛対象です(笑)。好きな女性のタイプは、ずばり、品のある人。ゴージャスで華やかさのある品もあれば、素朴でつつましい品もあると思います。僕は、そのどちらも兼ね備えている人がいいなあ(笑)」
大学1年生のとき、「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」でグランプリを受賞。5年前を振り返り、今の自分をまったく想像していなかったと語る。
「デビュー前は消防士を目指していました。公務員だから安定しているし、地元の札幌でずっと働けると思って(笑)。それが、母がオーディションに応募したのがきっかけで芸能界に入り、タイミングがたまたま重なって、こうして今の自分がいるわけで、人生って面白いなあって思います」
そんな彼も、芸能の仕事で目標を見つけ、今では一生の仕事として続けていく決意を固めた。
「せっかく作品として残る仕事をしているのだから、少しでも多くの人にメッセージを伝えたいと思うようになりました。そのためには、自分の身を削ってでも必死に作品に取り組むことも大事ですし、役者の仕事を通して人間的に豊かになりたい。そして、いつか世界にも自分のメッセージを届けられるような人になりたいと思います」
「女性自身」2020年8月11日 掲載