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「現場での草なぎさんは、凪沙という人物、そのものでした。まるで憑依しているかのようで、生き様まで背負っている感じがしました」

 

そう語るのは、草なぎ剛(46)がトランスジェンダー役を演じ、絶賛されている映画『ミッドナイトスワン』(全国公開中)に、バレエ講師・片平実花役で出演している真飛聖(43)。

 

本作は、草なぎ演じる凪沙が、育児放棄されて孤独に生きていた一果という少女と出会い、母性が目覚めていく物語。実花は凪沙と一果の夢を後押しする、という重要な役どころだ。

 

9年前、真飛が宝塚を退団した後、初めて出演したドラマも草なぎ主演のもの。縁を感じる、と語る。

 

「私は看護師長という役柄で、草なぎさんに対して偉そうな態度で演じないといけなかったので内心ドキドキでした。草なぎさんはそんな私にとてもフランクに接してくださったんです。そのドラマチームとは放送終了後も食事に行ったりしていますが、それも草なぎさんが仕切ってくださっています」

 

今回はトランスジェンダーという難しい役に挑んでいる草なぎに、撮影中は集中したいだろうと、話しかけずにいた。

 

「邪魔してはいけない、と黙っていたら、草なぎさんのほうから声をかけてくださって、懐かしい話をして笑ったりしました。集中力がすごい方なので、撮影前でもふだんと同じように会話ができるんですよね。驚きました」

 

「女性自身」2020年10月13日号 掲載

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