【うるま】毎年6千人を超える来場者でにぎわう、具志川商業高校(川根茂森校長)が開催する「具商デパート」は、1日からネットショップ販売を始めた。23日まで。新型コロナウイルス感染防止のため、今年は例年のような接客型の商品販売はせず、オンラインに挑戦する。
学校全体での取り組みとしては、県内高校では初めてという。企画・運営をする生徒たちは「地域企業との共同開発などもしているので、企業の応援にもなる。ぜひ多くの方に協力してほしい」と呼び掛けた。
具商デパートは、生徒たちが株主となり「模擬株式会社」を設立する。地域の企業から商品を仕入れ、委託販売や共同開発などを行う。昨年度は約756万円の売り上げを出した。新型コロナの影響で今年は中止も検討したが、生徒たちが話し合いを重ねて初のオンライン販売が決まった。
取り組みを企画・運営する模擬株式会社の「社長」で、同校3年リゾート観光科の島袋若葉さん(18)は「企業との打ち合わせもすべてオンラインで、初めてのことだったので大変だった」と振り返る。「専務」でオフィスビジネス課3年の安田風太さん(18)は「伝統をつぶしたくないという思いで取り組んだ。後輩たちにもつなげたい」と思いを込める。
オンライン販売では、お菓子店や窯元、雑貨屋などと連携し、ジャムの詰め合わせセットやシーサーの置物、ハワイアングッズや生徒考案のオリジナルTシャツなど、多種多様な商品が並ぶ。販売サイトは「具デパ NetShop」で検索できる。
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