「デモティックの銘文のあるパレメチュシグのミイラ・マスク」 画像を見る

話題のスポットやエンタメに本誌記者が“おでかけ”し、その魅力を紹介するこの企画。今週は、世界有数のエジプトコレクションを誇る国立ベルリン・エジプト博物館所蔵の名品を展示する「古代エジプト展」へ行ってきました。

 

■特別展「古代エジプト展 天地創造の神話」’21年4月4日まで江戸東京博物館にて開催中。京都、静岡、東京・八王子市にも巡回。

 

古代エジプトに関連した展示会は世界中で人気ですが、本展は天地創造の神話を題材にしており、類をみない展覧会となっています。約130点の展示のうち、日本初公開は100点以上!

 

第1章「天地創造と神々の世界」では、古代エジプトで最も知られる『オシリス神話』をモチーフにした小像が並びます。注目は神話上のエジプト最初の王オシリスと妻イシスの像。

 

神話ではオシリスは弟に殺害されてしまいますが、イシスの手でミイラとなって復活します。オシリスの彫像がミイラ姿なのはそのためだと知ると、がぜん興味がわいてきます。

 

第2章「ファラオと宇宙の秩序」の見どころは、宗教改革によって個性的な芸術が花開いたアマルナ時代(前1351〜前1334年ごろ)の名品。なかでも「ネフェルトイティ王妃あるいは王女メリトアテンの頭部」はエジプト美術の傑出した彫像の一つで、実に美しい。

 

第3章「死後の審判」では、古代エジプト人の死生観を示すパピルスや棺、ミイラを守る護符など美しい装飾品を展示。初来日となる全長4メートルの「タレメチュエンバステトの『死者の書』」の挿絵の美しさに目を奪われます。そこには、あのオシリス神の姿も♪

 

初体験の古代エジプトの神話の世界にすっかり魅せられました!

 

「女性自身」2020年12月15日号 掲載

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