「今年の漢字」に選ばれたのは「密」だった(写真:時事通信) 画像を見る

「年末年始は人の動きが活発になり、別の感染リスクが高まる。年末年始を、感染拡大をストップさせるための特別な時期にしなければいけない」

 

12月17日の会見でこう語ったのは、小池百合子東京都知事(68)。この日、東京都では新型コロナウイルスの一日あたりの新規感染者が822人と過去最多を更新。止まらぬ第3波の拡大に警戒感が強まっている。

 

たしかに年末年始は帰省ラッシュだけでなく、新春イベントも目白押し。新型コロナウイルスへの感染リスクも高まることが予想される。政府は帰省の延期も呼びかけているが、人の流れが完全に止まるとは考えづらい。

 

そこで年末年始を通して注意すべきポイントを、専門家に聞いた。感染制御学に詳しい愛知県立大学の清水宣明教授は、こう指摘する。

 

「飛沫感染に注意している人は多いかもしれませんが、エアロゾル感染にも気をつけましょう。

 

たとえば、アクリル板やフェースシールドがあれば安心だと思っているかもしれません。ただこれらは飛沫を防げても、エアロゾルは止められません。むしろアクリル板で囲うとエアロゾルがたまってしまい、ウイルスの雲ができるのです。

 

そこにほかの人が顔を突っ込めば感染する可能性がありますし、次に座った人も危険です。そういう意味でも、換気が重要になってきます」

 

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