県産植物由来のオーガニックせっけんなどを販売する「SuiSavon―首里石鹸(せっけん)―」を運営するコーカス(那覇市、緒方教介社長)は3日までに、県外進出を決めた。8月に大阪の商業施設への出店を予定しているのをはじめ、年内に東京などに5店舗の出店を見込んでいる。
現在、出店依頼が4件来ているほか、3月以降に東京、神奈川、埼玉の商業施設で期間限定店舗(ポップアップショップ)を出店し、売り上げが好調なら、その都度出店していく予定。フランチャイズの依頼も福岡などから4件来ているという。
首里石鹸はコロナ禍の2020年に、国際通りやサンエー那覇メインプレイスなどに5店舗を新規出店するなど、積極的な展開を続けている。緒方社長は「東京では年間数千万人が訪れる商業施設がある。十分に人が多い環境で勝負できる。コロナ禍で撤退する店舗も多く、良い場所が次々と空いている今はチャンスだと捉えている」と話す。
首里石鹸は、20年10~11月にルクア大阪と名古屋タカシマヤゲートタワーモールで期間限定店舗を出店した。ルクア大阪では、廊下の一角の約7平方メートルという小さいスペースに机を並べた店舗にもかかわらず、1カ月間で想定を超える650万円の売り上げを記録した。
沖縄を訪れて首里石鹸を購入したことのある客が訪れたり、店頭で商品を体験して気に入った客がリピーターになったりするなど、好評を博したという。緒方社長は「元々、コールセンター以外にも働ける選択肢を増やそうと首里石鹸を立ち上げた。県外への出店で、さらに働く場所などの選択肢を増やしていきたい」と話した。
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