収穫したカカオに笑顔の川合径さん(左)、駒井美咲さん=1月29日、大宜味村田嘉里のカカオ畑 画像を見る

沖縄県大宜味村田嘉里でカカオ栽培に取り組んでいる川合径さん(42)が1月29日、カカオ豆の初収穫を行った。川合さんは2016年に千葉県から大宜味村に移住。「OKINAWA CACAO(オキナワカカオ)」を設立し、同年4月に二つのビニールハウスで25本のカカオを種から育てた。カカオは5年で約5メートルの高さに成長し、昨年7月ごろ、実がつき始めたという。

 

初収穫には近隣の住民も数人訪れ、チョコレートの香りと共に、緑や黄、赤色など初めて見るカラフルなラグビーボールの形をした果実に歓声を上げた。約700グラムの重さの果実の中にカカオ豆がぎっしり詰まっていた。

 

川合さんは「田嘉里でカカオ事業を始めて5年、地域に支えられて続けることができた。これからはカカオからチョコレートまで一貫生産をする産地として、発展成長していきたい」と抱負を述べた。

 

従業員の駒井美咲さん(27)は「果実を開けるまで心配だったが、カカオ豆がたくさん詰まっていたので安心した。チョコレートになるのが楽しみです」と笑顔で話した。(安里郁江通信員)

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