具志堅隆松さん(右)の話に耳を傾ける玉城デニー沖縄県知事=6日午前、那覇市泉崎の県民広場 画像を見る

沖縄県名護市辺野古の新基地建設に関連して本島南部からの土砂採取断念を求める遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」の具志堅隆松代表が県庁前で続けるハンガーストライキ最終日の6日午前、沖縄県の玉城デニー知事が現場に姿を見せた。玉城知事は「どういう方向性でしっかりと結論を出すかということを一生懸命考えている」と述べた。

 

具志堅さんは遺骨収集をした後に地中の土砂を使用するという業者の説明について「完全に取り除くことは物理的に不可能だ」と説明。県庁内だけでなく、有識者や遺骨収集の経験者、宗教者からの意見を聞きながら対応を検討するよう提案した。玉城知事に「デニーさん一人が負担を負うのではなくて、われわれにも負担を掛けてください。それなりの経験と積み重ねを持ってますから」と呼び掛けた。

 

玉城知事は「未来の子どもたちに沖縄らしい景観、眺めをどう残していくかと考え、南部だけの問題ではなく、ではどうやって全体的な考え方としてつながるかを考えている」「『人道的にやっちゃいけない』ということが、いかにして法律的につながるか。一生懸命探している」と説明した。

 

一方で「なるべく早く見つけられればいいが、見つけられない場合にはどうするかも含めて見つけていかないといけない」とも述べた。

 

玉城知事は現場を訪れた後、本紙に「具志堅さんから遺骨収集と思いを聞かせていただいた。いろいろな状況や県民の思いを重ねながら考えていると話した」と説明した。

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