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沖縄の県立高校で部活動主将を務める2年の男子生徒が自ら命を絶った問題で、部活顧問から夜間に何度もLINE(ライン)を使った着信履歴が残されていた。顧問は主将である生徒に対して「キャプテンやめろ」「部活をやめろ」などと強い言葉で叱責(しっせき)していたといい、県教委は、生徒への連絡に私用の携帯やメールの使用を禁じていたが、徹底されていなかった。

 

生徒は「すぐに出ないと怒られるから」と、自宅にいる時も常に耳にイヤホンをし、着信に備えていたという。

 

遺族によると、生徒は2年生になると食が細くなった。食後に吐くこともあり、体重は数キロ減った。母親は「生徒たちを褒めて育てて」と顧問に何度も申し入れたが、顧問は「(生徒たちが)調子に乗るから」などと聞き入れなかったという。

 

県教委は19日「(自殺の)要因は部活動顧問との関係を中心としたストレスの可能性が高い」とする第三者調査チームの報告書を公表。夜中まで続くLINEでの顧問とのやりとりなども生徒のストレスの要因に挙げた。報告書では、顧問が生徒に向けて送ったメッセージを削除していたことも判明している。

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