ミス沖縄の3人には、それぞれ「スカイブルー」「コバルトブルー」「クリーングリーングレイシャス」という称号が付いていますよね。どんな由来なのでしょうか? ネットでは「芭蕉布」の歌詞にちなんでという説も見られるようですが…?
(那覇市 ハーリーポッターさん)
新聞の紙面やイベントなどで、県民におなじみのミス沖縄。ですが、3人の称号の由来は調査員も分かりません。言われてみれば気になってきますよね!
歌詞にちなむ?
というわけで、調査員はミス沖縄事務局があるOCVB(沖縄観光コンベンションビューロー)へ。事務局の幸喜若菜さんにお話を聞くことにしました。
まずは、ミス沖縄についてのおさらいから。
「OCVBでは、例年、沖縄県の観光振興を目的に、健康で明るく教養豊かな女性3人を『沖縄観光親善使節 ミス沖縄』として選出しています」
なるほど、内面の明るさ・美しさが重要なのですね。審査はどのように進むのでしょう?
「書類審査(1次審査)を通過した方が、グループ面接(2次審査)を行います。そこから10名を選出し、最終審査の選出大会で2次審査を通過したファイナリスト10名にスピーチや特技披露をしていただき、その年のミス沖縄が選出されます」
スピーチや特技披露!?
「ダンス、英語、中国語など人によってさまざまです。食についてスピーチをされた方もいました。琉舞など、沖縄にまつわる特技を持っている方も多いです。第2次審査の合格者には、沖縄の歴史や文化、礼儀作法などのファイナリスト研修も受けていただきます」
3人の称号の由来は?
「スカイブルーは常夏の島特有のまばゆい太陽と青い空、コバルトブルーは青い海、クリーングリーングレイシャスは沖縄の花と緑の大自然を象徴しています」
「芭蕉布」の歌詞にちなむという説についてはどうですか?
「最近たまに聞かれるのですが…知る限りではそういった話はありません(笑)」
ちなみに、クリーングリーングレイシャスは、ミス沖縄設立当時から県内で行われていた同名の環境美化運動(略してCGG運動)とも関連しているのではないかとも。ただ、なにぶん昔のことなので詳しくは分からない部分もあるそうです。
コロナ禍でSNSに活路
ミス沖縄の任期は4月~翌3月までの1年間。ですが、昨年はコロナ禍の影響で、第39代となる現ミス沖縄の3人は、観光・公式行事への参加が制限されたといいます。
「そのため、任期を1年延長しました。また、毎日、ユーチューブで動画の配信にも取り組んでいますよ」
ではここで、第39代の3人にひとことずつメッセージを。
まずはスカイブルーの岩本 華奈(かな)さん。「大好きな沖縄の魅力を発信することの楽しさ、そして当たり前の沖縄に魅力があふれていることをあらためて感じた一年でした。世の中も発信方法も変化する中、動画配信をスタートさせ、多くの学びを得ることができました」
次にコバルトブルーの山里 ひかるさん。「任期延長が決まり、期待と同時にミス沖縄としての使命感が日々大きくなっていくのを感じております。さらに視野を広げ沖縄全体を見て感じ、前向きに、今の私にできることで精一杯沖縄の魅力をお届けして参ります」
最後にクリーングリーングレイシャスの新里瑞紀(みずき)さん。「今年の1月からユーチューブ動画の毎日配信に挑戦し、不安や苦悩の連続でしたが、動画を見てくださった沖縄ファンの皆さまからのあたたかいコメントにいつも救われ、皆さまからの応援が私たちの活力になっております」
3人はユーチューブ動画のほか、SNS(インスタグラムやフェイスブック)でも、積極的に沖縄の魅力を発信中。逆境にめげない姿勢に、私たちも勇気をもらえますね。
ユーチューブ動画も指笛の吹き方のレクチャー、おすすめの黄昏(たそがれ)スポットなど、内容盛りだくさん。ぜひ皆さんも視聴してみてくださいね!
(2021年4月8日 週刊レキオ掲載)