「厚生労働省によると、ワクチン接種期間は来年の2月末までを予定しています。最初は、医療従事者から接種を開始。そこから高齢者や基礎疾患を有する方など、リスクの高い人へと優先的に打っていく見込みです。
実際、4月から高齢者へのワクチン接種がスタートしました。しかし現状では数が限られているため、申し込みについては“早い者勝ち”になってしまっているのが実情です」(行政関係者)
4月12日から始まった、65歳以上の高齢者に向けた新型コロナウイルスのワクチン接種。しかし、多くの自治体で予約申し込みが殺到しているという。
「ワクチン接種には、まず各自治体から届けられる『接種券』というものが必要になります。これを受け取った後、電話やインターネットなどで予約。接種会場で予診票への記入や医師からの問診があり、安全確認をしてからようやくワクチン接種という流れになっています。しかしこのうち、ほとんどの人が “予約”の段階でつまずいてしまっているのです。
たとえば東京都八王子市では市内に住む高齢者の約1%分しかワクチンが供給されなかったため、受付け開始直後から電話がつながりにくい状態となりました。ネットでの予約も、わずか20分で終了。問い合わせのため、市役所の窓口まで訪れる市民が後を絶たなかったといいます。また程度の差こそありますが、多くの自治体が似たような混乱状態に陥っていたそうです」(前出・行政関係者)
激しい“争奪戦”になっているワクチン接種。プラチナチケットを入手するような困難さだが、いったいどうすれば受けられるのか。
成蹊大学客員教授でITジャーナリストの高橋暁子さんは、予約枠を取るための“5つの工夫”を語る。これらは一般的に、チケットなどを予約するためのテクニックとして使われているという。