昨年7月、『主治医が見つかる診療所』(テレビ東京系)で、アルツハイマー病とレビー小体病を併発している初期の認知症であることを公表した漫画家でタレントの蛭子能収さん(73)が、読者からの相談に答える! 題して、「蛭子能収の人生相談!?」ーー。
【Q】「結婚して3年。お互い仕事が忙しくてすれ違いばかり。休日は家で休みたい旦那と、どこかに行きたいと思っている私とは意見が合わず……。夫婦ってなんなんですかね。最近そう思っちゃいます」(おてもやーんさん・31・会社員・静岡県)
【A】「夫婦とは、野に咲く花を一緒に見て『キレイだね』と言い合える関係」(蛭子能収)
この前、女房と近くの公園に花見に行ってきました。そこの公園には桜だけでなくチューリップも咲いていて「キレイだね」とか話しながら散歩しました。思えば認知症になるまで、花をキレイだと感じたことがありませんでした。
夫婦とはよくわかりませんが、すれ違いばかりでも、ちょっとした時間でも「いいよね」と話し合ったり、おいしいものを食べて「うまいね」とか言い合えたりすれば何よりですよ。
おいしいと言えば、花見した公園で太鼓饅頭が打っていて売っていて、2人で買って食べました。大阪出身の女房は「これは回転焼き」だと言い張るんです。(マネージャー〈以下、マ〉「東京では今川焼きと言いますよ」)
回転焼きでも今川焼きでもなくて、太鼓饅頭だとオレは思っていますが、争いになるから反論しません。夫婦でいるなら、そんな妥協も大事だと思いますよ。(マ「蛭子さん、どうしたんですか? 今日はずいぶん“いい人”ですね」え? じゃあ、オレにもCMの話が来ますかね?
「女性自身」2021年5月4日号 掲載
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