故ダイアナ妃が1981年の結婚式で着用したウェディングドレスが今夏、ケンジントン宮殿で展示される。ヒストリック・ロイヤル・パレスが26日に発表した。
ヒストリック・ロイヤル・パレスは、英国王室の宮殿を管理する独立した慈善団体。王族が居住していない宮殿や区画を一般に公開したり、王室ゆかりの所蔵物の展示などを手がけている。
ケンジントン宮殿は皇太子妃時代のダイアナ妃の居城であり、現在はウィリアム王子一家が居住している。ダイアナ妃死去後に大掛かりな整備が施され、一部が一般公開されるようになった。ウェディングドレスは6月3日にスタートする特別展「Royal Style in the Making」の目玉だ。ヒストリック・ロイヤル・パレスの展示概要を引用して紹介しよう。
「この展示では、20世紀を代表する王室のクチュリエたちのアーカイヴから未公開のアイテムを集めました。3世代にわたる女性の王室メンバーのために制作されたきらびやかなドレス、スタイリッシュな仕立ての技をご覧いただけます。ダイアナ妃のウェディングドレスも展示され、王室のためのデザインの素晴らしさを発見できるでしょう」
ダイアナ妃のドレスの大きなパフスリーブと7.6メートルものトレーンには、世界中の人々が息を呑んだ。
ジョージ6世の妻であり、広く国民に愛されたエリザベス王妃が1937年の戴冠式で着用したドレスをはじめ、デザインのデッサンや生地見本、未公開の写真なども展示されるという。会期は2022年の1月2日まで。