「コロナ禍だから旅行とかに行けない人が多いでしょう。そうした方たちへ、ご当地ものの演歌を届けたいと、このアルバムを作りました」
6月8日に発売した最新アルバム『南風吹けば』に込めた思いをそう語った氷川きよし(43)。昨年は初のポップアルバムに挑戦したが、本作は演歌や歌謡曲を中心に構成され、“原点回帰”ともいえる仕上がりだ。
「コロナ禍だからこそ『南風』という曲もできたんです。時代に合わせつつ、自分らしい人生を送ることで、歌に深みやリアルさが出るのかなと。だから過去の自分も、新しいことへのチャレンジも、両方大切にしたいんです」
4月からはNHK『趣味の園芸』に出演しているが、園芸はデビュー当時からの趣味なのだという。
「上京した年から始めて、最初に育てたのが小玉すいか。小ぶりで食べられなかったんですけど、実も花もかわいくて。それからずっと植物を育てています。今年はトマト、ねぎ、バジル、パセリ、きゅうり、じゃがいもなんかを植えていて、もはや自給自足(笑)。番組の課題ではペチュニアなども育てていますが、昔から花でいちばん好きなのは睡蓮。5月ごろからの開花が毎年の楽しみなんです」
秋には氷川きよしとして初めて映画主題歌を担当した『老後の資金がありません!』が公開。この夏以降、やりたいことは?
「上映されたら、主演の天海(祐希)さんと一緒に見に行きたいです! 実は以前から仲よくさせていただいているので2人で盛り上がって(笑)。あと、最近大きな組立て式のプールを買ったので、ワンちゃんたちを涼ませてあげようと計画を立てているんです」
公私ともに充実しているからか、こんな変化も。
「昔より若返りましたね、最近。やっぱり心と体ってつながってるんだなと。コロナ禍だから一人で抱え込んでしまっている人も多いと思うんですけど、みんな無理しないでほしいです。自分を大切に、自分らしい生き方を見つけて乗り越えていきましょうね」