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「『少しかじった程度でしょ?』と思われたくなかったからですかね。これまでさまざまな武術や格闘技を修めてきて、あとは今取り組んでいるブラジリアン柔術を修得すれば、ようやく僕なりの完成形に到達します」

 

俳優として活躍する傍ら、格闘技や武術を究め続けてきた岡田准一(40)。その本格的な技術を見事なアクションシーンに昇華させているのが、公開中の主演映画『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』。

 

岡田が演じるのは、どんな相手も6秒以内に仕留めるという伝説の殺し屋・ファブル。本作は、’19年に大ヒットした前作から、さらにパワーアップしているが、それにはこんな理由もあるという。

 

「実は今回、僕の柔術の師匠が戦闘シーンに出演しています。ブラジリアン柔術の技をかけてもらったんですが、これがものすごい技なんです。映画でやるのは世界初だと思います。知らない人には全然伝わらないかもしれませんが、ブラジリアン柔術界では“バズる”はずです!」

 

ほかにも今作では、ワイヤーを使った迫力あるアクションシーンも大きな見どころのひとつ。岡田いわく、ワイヤーアクションでは、引き手とのコミュニケーションが何より大切なのだとか。

 

「タイミングを合わせるのがいちばん難しいので、思い切り声をかけ合いながら撮影しました。本来は話さないシーンなのですが、ファブルはマスクをかぶっていて口元が見えないので(笑)。実は僕、ふだんも映らないところで『投げますよ』とか『せーの』とか、声を出しているんです。だから録音部さんにはよく怒られますね(笑)」

 

いまや岡田の代名詞となった華麗なアクションや本格的な武術。しかしそれには大きな代償がともなっているそう。

 

「人を思い切り抱きしめられなくなりました。締め方がうますぎて、普通の人にとっては苦痛なんです。だから僕は、相手にそっと触れることしかできないんですよ(笑)」

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