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2年前、41年ぶりにソロ歌手として再デビューを果たした伊藤蘭さん。以降、着実にライブをこなし、この秋にはセカンドアルバムも発売されライブツアーも控えている。

 

世界中を覆っているコロナ禍の間隙を縫いながらの活動のなかで、夫・水谷豊さんとの生活にも変化がーー。60分間にわたって語り尽くしてくれた!

 

「予定していたコンサートがいくつもなくなってしまったり、フェスも昨年と今年はどんどん中止になってしまったりと、大変残念でした。そんな中でも、ボイストレーニングは欠かさず、アルバムのレコーディングは少しずつ進めてきました。

 

ツアーの予定が立てられなかったので、当初の予定よりはずいぶん延びてしまったんですが……。音楽についての打ち合わせは、オンラインではなかなかうまくいかないので、気をつけながらミーティングに行っていました」

 

プライベートでは、自宅にいる時間が長くなり、夫・水谷さんが家事をヘルプしてくれることもあるという。

 

「夫婦で外食することはぐっと減りました。テークアウトとかで済ませたり。料理も作りますが、時間に限りはありますから、そんなに頻度は多くないんですけどね。

 

豊さんも家事をいろいろと手伝ってくれますよ。『洗濯機回しておくから、後で乾燥機に入れておいて~』という具合です(笑)」

 

ステイホーム中は、趣味の“カゴづくり”に没頭することも多かった。

 

「知り合いがやっていたことがきっかけで、ナンタケットバスケットづくりを3年前に始めたんです。面白くて、延々とやってしまう。そういうふうに見えないといわれますが、一度没頭すると、とことんハマってしまうんですよ」

 

伊藤蘭明かすキャンディーズ時代の熱狂「帰宅すると実家の前にファンが」
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キャンディーズは1977年7月に人気絶頂の中で解散を発表。翌1978年4月、後楽園球場での解散コンサートで活動に幕を下ろした。その当時は、相当なハードスケジュールだったようだ。

 

「いま思うと、自分でもよくやっていたと思います。たとえば、『夜のヒットスタジオ』の生放送があると、できたばかりの新曲の振付を当日に覚えていくとか。テレビ、ラジオ、ライブ、レコーディングと、かなりの仕事量でした」

 

当時、ファンの熱狂ぶりもすさまじいものでーー。

 

「そのころは実家に住んでいたんですが、帰宅すると家の前にファンの方がたくさんいて。玄関の前で、皆さんと『今日出演した番組はどうだった?』とか、5分くらい話してから家に入ったり(笑)。

 

でも、怖い思いや危ない目にあったことは全然ありませんでしたよ。のどかな時代でしたね」

 

9月1日にセカンドアルバムをリリースした蘭さんだが、自ら作詞も手がけている。

 

「1曲は、佐藤準さんの作曲したメロディを聞き、以前映画を見たときに感じたイメージを膨らませて書きました。もう1曲は、昨年末もディナーショーをやったのですが、“冬っぽい曲を”と思って、クリスマスに向けた詞にしました」

 

9月から予定しているツアーでは、1977年に解散宣言をした“日比谷野音”のステージに、44年ぶりに立つ。

 

「その話を頂いて、少し迷いました。でも、数十年の年月を経て、思い出の場所でお互い元気に再会できるとしたら、とても素敵なことだと思いました」

 

取材・文:石黒謙吾
インタビュー写真:加治屋誠
メーク:西山舞(LUGAR)
スタイリスト:岡本純子

衣装協力:【ニット、スカート】ともにCYCLAS(株式会社YOUR SANCTUARY)/【ピアス】ミキア(ミキアギャラリー)

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