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岩手県の南部に位置する奥州市は、米メジャーリーグ(MLB)エンゼルスの大谷翔平選手(27)の生まれ故郷だ。

 

入団4年目にして、野球の神様ベーブ・ルース以来とされる投打の“二刀流”で、幾多のメジャー記録を塗り替えようとしている大谷選手。9月に入り、シーズンも残り3週間を切ったなか、ホームラン王やMVP獲得の行方を、世界中が固唾をのんで見守っている。

 

現在の活躍に先立ち、奥州市が「大谷翔平選手ふるさと応援団」を結成したのが、エンゼルス入団後の18年8月。当初、農協や商工会など10団体からスタートしたが、今では180以上の団体や企業などのサポーターが参加している。

 

応援団会長の奥州市の小沢昌記市長(63)は、

 

「翔平君をダシに何かしようという気持ちは、まさしく0%。彼自身が遠いアメリカでふとした瞬間に、いいときも悪いときも、『ふるさとには支えてくれる人がいるなぁ』と安心してもらえるようにと、そんな無償の気持ちで勝手連的に応援しています」

 

ところが、見ている人は見ているものだ。

 

《オオタニのファンは、南カリフォルニアにとどまらず、MLBのファン層以外にもいるが、最も熱心なファンがいるのは、故郷である奥州市》

 

と、8月17日(現地時間)に公式ページで報じたのが、ほかでもないMLB。この記事を機に、奥州市の名は瞬時に世界中に拡散した。

 

ならば、そのMLBお墨付きの世界一の応援ぶりを見てみたい。早速、取材班は現地へと向かった。

 

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