パリとロンドンを結ぶ国際列車ユーロスターの中で、「マスク」がらみの大騒動が起こった。
Mirror紙によると、10月7日午後、パリを出発した列車内で、40代の英国人男性が「誤ったタイプのマスクを着けている」と女性乗務員から注意を受けたことが騒動のきっかけだった。
その女性乗務員は、彼が着用していた黒いマスクは不適切で、衛生規則を守っていないと激しく叱責し始めたのだという。
列車はフランス北部リールで緊急停止。フランス警察の武装警官8人が乗り込んできて、男性を引きずり下ろして逮捕した。
この英国人男性は、Mirror紙の取材に対してこう語った。
「私は何も悪いことはしていません。新型コロナウイルス感染防止のためのあらゆるルールを守っています。
とにかく、ユーロスターのスタッフが私にものすごく嫌悪感を示してきて、『正しいタイプのマスクを着けていない』と非難され続けた以外に、何が起こっているのかまったくわかりません」
前出のMirror紙は、「1人の男のマスクごときで、なぜユーロスターは何百人もの乗客を足止めするのか」と憤る乗客の声を伝えている。騒動の後、列車は15分遅れで出発したが、男性はそのままフランスに留め置かれることになった。
Twitterなどには、
《さすがにやり過ぎ》
《この男性はユーロスターを訴えていいと思う》
《ブレグジットの腹いせなんじゃないの》
と、ユーロスターの“行き過ぎ”を指摘する声が上がっている。