毎年、芸能人の結婚報告が期待される11月22日の“いい夫婦の日”だが、今年は「この日に入籍した」という目立った結婚報告はゼロだった。
例年、数組程度は“いい夫婦の日”にゲンを担いで入籍する芸能人がいる。
昨年は、元AKB48でタレントの野呂佳代(38)とテレビディレクター、フリーアナウンサーの幸坂理加(33)と会社員の2組。
“令和婚”の結婚ラッシュだった2019年は、タレントの壇蜜(40)と漫画家・清野とおる氏(41)、メイプル超合金の安藤なつ(40)と一般人男性、「Official髭男dism」ボーカル&ピアノ・藤原聡(30)と一般人女性、オードリー・若林正恭(43)と一般人女性、女優の川村ゆきえ(35)と「back number」ドラム・栗原寿(36)、タレントの柳野玲子(39)と俳優の湯川尚樹(33)と、6組もの夫婦が誕生。
また、過去には、2002年に「globe」の小室哲哉(62)とKEIKO(49)、2006年には女優の井川遥(45)とデザイナーの松本与氏といったビッグカップルも“いい夫婦の日”を選んで入籍している。
しかし、芸能ライターによると、近年注目されている“別の吉日”があるという。
「吉田栄作さん(52)と内山理名さん(40)が“いい夫婦の日”の前日の11月21日に入籍したことで改めて注目されたのが“一粒万倍日”です。近年、注目されつつある吉日のひとつで、“一粒の籾が万倍にも実る稲穂になる”という意味があり、宝くじ売り場で張り出されることも。
最近だと、嵐の櫻井翔さん(39)と相葉雅紀さん(38)が結婚発表した9月29日や、星野源さん(40)と新垣結衣さん(33)が結婚を発表した今年5月19日、松坂桃李さん(33)と戸田恵梨香さん(33)が婚姻届を提出した昨年12月10日も“一粒万倍日”だったので、芸能界ではこの吉日への注目が広がっているのではと言われています」
“一粒万倍日”への一般的な注目度はどの程度なのだろうか。芸能人のウエディングなども扱うブライダル関係者は次のように解説する。
「地域性などもあるので一概にはいえませんが、“一粒万倍日”に入籍した、もしくはその日を狙って結婚式を挙げたいと言ってきた人は、私のところではこれまで1組もいません。恐らくほとんどの人は知らないのではないかと思います。
親御様が主導されていたころのご婚儀では、打ち合わせにわざわざ暦を持ってきて『“大安”の中でも縁起のよくない“三隣亡”は外す』など、日取りの縁起を追求した人は結構いました。特に昔の親御様はよく調べていました。
しかし、今は昔ほどそうしたこわだりはなくなっていて、『費用が抑えられてゆったりできるから』と“仏滅”でもおこだわりなく挙式をする人もいるくらいです。念のため『親御様に承認をとったほうがいいのでは?』と確認してもらいますが、親の世代も若くなっているので『本人たちがよければ』とそれほど気にしないケースが多いです。
芸能人の場合は、発表したらそれがどういう日なのか調べられてあれこれ言われることもあるので一般人よりは気にすることもあるかもしれませんが、若い人は昔ほど縁起を担がない人が増えています。むしろ、今の人たちは“始めて出会った日にち”“付き合い出した日にち”などプライベートな記念日を重要視する傾向にあると思います」
実は、“一粒万倍日”でいえば、11月21日に加えて、翌日の“いい夫婦の日”の11月22日も同じく“一粒万倍日”。つまり、吉田栄作&内山理名夫妻の場合は“いい夫婦の日”よりも“一粒万倍日”を選んだ、と言うわけでもなさそうだ。もはや吉日かどうかを気にしているのはマスコミだけなのかもしれない……(自戒の念を込めて)。