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「星一つもつけたくありません!」は、期待外れだった商品やサービスにつけられる口コミの常套句だが、そんな言葉よりも衝撃的な「星一つ」のレビューが話題となっていると、南アフリカ共和国のニュースサイト「Pretoria News」がなどが伝えている。

 

「私といとこは、11月14日にカバのリッチーに襲われました。病院に運ばれ、何度も手術を受け、感染症にもかかりました」

 

これは、旅行情報サイト「Tripadviser」で、南アフリカにある「Jessica’s Place」に寄せられた口コミだ。

 

Jessica’s Place(ジェシカの家)は、人に慣れたカバを飼育する施設として、現地では有名な観光地となっている。

 

オーナーであるシャーリー・ジュベールとトニー・ジュベール夫妻が、2000年に起きた洪水で親とはぐれてしまったカバの赤ちゃんを保護し、ジェシカと名付けて飼い始めたことが施設名の由来だ。

 

2012年には同じく洪水で流されてきたカバも保護。こちらはリッチーと名付けられ、今やJessica’s Placeは、2頭のカバと触れ合える人気スポットとなっていた。

 

口コミを投稿したのは、ナターシャ・ヴラニーさん(39)と、その従姉妹にあたるベリンダ・ニューマンさん(62)。ヴラニーさんはPretoria Newsの取材に応え、恐怖の体験を次のように語った。

 

「(オーナーの)トニーと一緒に外の芝生に座っていたんです。トニーは武器やライフルなどを一切持っていなかったので、安全なんだと思っていました。

 

すると突然、リッチーが川から飛び出してきました。私は川に背を向けていたのですが、背後から地面を踏みしめる音が聞こえて、起ち上がろうとするとリッチーは私を押し倒し、両脚に噛み付いてきて、私をボロ人形のように振り回して放り投げたんです」

 

再び脚に噛み付き、川に引きずりこもうとするリッチーの目を、ヴラニーさんは爪でひっかいて抵抗したが何の効果もなかったという。

 

「トニーに『やめさせてよ! 川に連れて行かせないで!』と叫んだけど、トニーはリッチーをタップして『ダメ、ダメだよ』と優しく注意するだけ。

 

その時、ベリンダがリッチーの背中に乗って注意を引いてくれたんです。リッチーは私を放し、ベリンダを振り落としたと思ったら、彼女のお腹を切り裂き初めて……」

 

ヴラニーさんは、トニーさんの妻・シャーリーさんにライフルを持って来てもらおうと小屋をめがけて走ったが、途中で意識を失って倒れてしまったという。彼女が気づくと、ベリンダがそばにいて、自分のお腹からこぼれおちる腸を必死に戻そうと手で押さえていたところだった。

 

救急車を呼ぶようトニーさんに頼むと、「かすり傷だから大丈夫だ」と言い放ち、電話を貸してもらおうとすると、「これはうちの外で起こったことだからな。襲ってきたのは野生のカバだったと言えよ」と言ってから、ようやく電話を手渡したとヴラニーさんは主張しているという。

 

2人は救急車で病院に搬送され、緊急手術を受けた。

 

トニーさんは、「野生のカバが彼女を襲っているのを見て助けに行ったんだ。石で頭を殴って彼女を解放させた。命の危険を顧みず、俺は行動したんだ」とPretoria Newsの取材に対して語り、救急への通報を渋ったことについても激しく否定した。

 

一方のヴラニーさんは、「人生で最もトラウマになった経験でした。今でも悪夢を見ます。痛みは耐えがたく、命の危機を感じています」と、Pretoria Newsに対して話している。

 

彼女が投稿したレビューにも、「オーナー夫妻は何もコメントせず嘘をついています。自分や、自分の家族を危険にさらさないでください。ここにいる2頭のカバは飼い慣らされてなどおらず、いつでも攻撃することができます。夫妻が全てを否定していることにはもう本当にうんざりしています。Jessica’s Placeを訪れる人たちに、何を期待すべきかを知ってもらいたいのです」と綴っている。

 

Jessica’s PlaceのTripadviserでのレビューは大多数が好意的なもので、低評価の場合も「オーナーは金のことしか考えていない」「動物を搾取している」「オーナーが無礼」といったものばかりで、カバの獰猛さを指摘したものは見当たらない。真実を語っているのは、果たして――。

出典元:

WEB女性自身

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