ドリフのギャグに大人たちは眉をひそめた 画像を見る

土曜の夜8時、全国のチビッ子たちがテレビの前に、まさに“全員集合!”した伝説の番組『8時だョ!全員集合』(’69~’85年・TBS系)。公開生放送であるがゆえに、本番中に火事(’77年)や停電(’86年)というハプニングもあり、それが毎週見逃せない理由の1つにもなっていた。そんななか、’81年に起こったのが、世の大人たちを震撼させた「ギロチン」事件。当時の本誌《チビッ子100人はどう思った?「ドリフの首落とし(ギロチン)シーン」調査》によると――。

 

《「見た、見た! 大根とかスイカとか人形とかサァ、スポーンスポーンって切っちゃうの。うん、おもしろかったよぉ》(小3・男)
「文句なんか言わなくても、いいじゃん、いいじゃん。人形なんだから。べつに本物じゃないから、いいじゃん」(小4・男)

 

(’81年)6月27日に放送された『8時だョ!全員集合』がまた、問題になっている。

 

前半のコントで“ギロチン”が登場。志村けんにそっくりの人形の首をスパッと切り落とした。一瞬、会場はザワッ。「キャーッ、やめてェ!!」という叫び声も聞こえる。

 

と、すぐにリリリ~ン。

 

「人の命を軽んじてる」「残酷だ」

 

抗議電話は深夜まで続いた。

 

TBSテレビの番組宣伝部・広瀬隆一さん(当時)も「首が切れたときに花が咲くとか、ひとつ救いがあったらよかったのかもしれないね」と渋い顔でポツリ。

 

では、当の子どもたちの反応はどうなのかな?

 

学校帰りのチビッ子たちに直撃インタビュー。

 

「おもしろかったョ」と“ギロチン賛成派”82人。
「かわいそうだった」など“反対派”、たった13人。
「お母さんがダメだって」と“見てない派”は5人。

 

「だって、あれは人形だと思ってるもん。平気だよ」(小3・男)
「カトちゃん(加藤茶)の人形だったら残酷…かな。カトちゃん好きだから」(小6・女)
「もし本当だったら…なんて考えないよ。テレビだもん、ホントじゃないもん」(小5・男)

 

と、チビッ子たちはクールだ。

 

反対派にしても、「いつも志村けんちゃんが犠牲になるんだもん」(小4・女)と志村けんへの同情ばかり。

 

「本気でマネなんかしない」(小6・男)
「ぼくたち、そんなバカじゃないよ」(小4・男)

 

大騒ぎするのはオトナばかり。テレビはテレビ、現実は現実。チビッ子たちのほうが、しっかり頭の切り替えができているみたいだけど》

 

大人たちが眉をひそめればひそめるほど、子供たちは笑い転げる――それが“昭和のテレビ”だったのかもしれない。

出典元:

WEB女性自身

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