《今回、私の男女混合団体戦での失格で日本チーム皆んなのメダルのチャンスを奪ってしまったこと、そして、今までチームを応援してくださった皆様、そこに携わり支えて下さった皆様を深く失望させる結果となってしまった事、誠に申し訳ありませんでした》
2月8日、インスタグラムで真っ黒の画像とともにこう綴ったのはスキージャンプの高梨沙羅選手(25)。高梨選手は2月7日に行われた北京五輪のノルディックスキー・ジャンプ混合団体の1本目のジャンプで、ジャンプスーツの規定違反で失格となっていた。
冒頭の投稿では、《私の失格のせいで皆んなの人生を変えてしまったことは変わりようのない事実です》ともつづっていた高梨選手。ネットでは彼女のメンタル面を心配する声が上がっている。
国際スキー連盟の規則では「直立姿勢で、スーツ寸法はボディーと一致しなければならず、最大許容差はスーツのあらゆる部分において、ボディーに対しプラス1センチ~3センチ(女子は同2センチ~4センチ)とする」と定められている。しかし、高梨選手は規定違反が判明。失格となり“記録なし”でポイントが入らない結果となった。
いっぽう『日刊スポーツ』によると、女子日本代表の鷲沢徹アシスタントコーチ(47)は会見で「選手の日々の体調などによって体形は変化。体の水分状況によっても、脚部の大きさは変化する」とコメント。そして「泣き崩れ、自分のせいだと思い詰めていたところがあった。本人の責任はまったくない」と高梨選手を庇ったという。
まさかの失格という憂き目にあった高梨選手。さらに、彼女は北京五輪にいたるまで、謂れなき非難にも悩まされていた。
「彗星の如く日本ジャンプ界に搭乗し、15歳でワールドカップに初優勝した高梨選手。年齢とともにメイクをするようになると、彼女が試合に出るたびに『着飾っている』『ちゃらちゃらするな』といった“メイク批判”がネット上の一部で叫ばれるように。こうした誹謗中傷に近い声に対して、高梨選手はとてもショックを受けていたといいます」(スポーツ紙記者)
そんななか出場した北京五輪で、規定違反を理由に失格となった高梨選手。ショックが大きかったようで、その後の競技では手で顔を覆い泣き崩れる姿も見せていた。そのため、Twitterでは高梨選手を気遣う声がこう上がっている。
《メイクで批判受けたりジャンプした後にスーツで失格にされたりと高梨沙羅選手可哀想すぎるだろ》
《メイクで批判されスーツで失格になったりして本当に高梨沙羅ちゃん可哀想。心病まないで欲しい》
《高梨さんの精神が心配になる》
《メイクのことと言いスーツのことと言い高梨選手のメンタルが不安なので、オリンピック終わったらしっかりメンタルケアしてほしい。そして次のオリンピックは笑って終えてほしいな》