「『ちょっぴり大人。白石まるみ、59歳です!』って、デビュー当時のキャッチコピーを、今でも年齢だけ変えて使ってるんです」
笑顔で語るタレントの白石まるみさん(59)は、’82年に『オリオン座のむこう』で歌手デビュー。
「当時19歳で、同期の(堀)ちえみちゃん、(松本)伊代ちゃんたちより年上だったから、楽屋での女子高みたいなノリについていけなくて(笑)。ちえみちゃんと仲よくなったのはドラマ『スチュワーデス物語』の共演がきっかけでした」
プライベートでは、28歳で結婚するも、娘が2歳半のときに離婚。
「撮影現場に娘を連れていったりしました。父が白血病、母がC型肝炎、娘がぜんそくで入院したときは、3つの病院を駆け回ったことも。仕事と介護と子育てで精神的にも限界でしたが、娘に『ママに元気でいてほしくて、私たちが代わりに病気になっているんだよ』って言われて、もう大号泣」
年齢を重ねるにつれて、先の見えない将来に、不安を覚えた。
「芸能の仕事は呼ばれなくなったら終わり。娘を育てるためにも、何か資格が欲しいと考えるように」
ようやく実行できたのは、45歳で再婚した夫の勧めだったそう。
「48歳でネイル教室に通い、ママ友相手に、家でネイルを始めたんです。評判がよくて『次はマッサージを習ってきて』と要望があって、『チャンピサージ』というインド式ヘッドマッサージの資格も取得しました」
これが「芸能人初」だったということに快感を覚えた。
「やはり『初』はうれしいもの。それで50歳を超えたころに、グラビアアイドルの娘と芸能人初の“親子グラビア”を披露しました」
その娘・守永真彩(30)さんとは、’16年、『キングオブコント』にも出場。予選突破はかなわなかったが、銀色の全身タイツに赤いTバックという斬新な姿は、お笑い界にも衝撃を与えた。
さらに現在は、やはり資格取得芸能人1号となった、「個性心理學」の資格を取得。
「今は『動物占い』をやっていて、全国に約300人の弟子もいるんです。単なる占いではなく、その人自身の潜在意識を掘り起こして、前向きになれるようなカウンセリングを行っています」
還暦を迎える11月には、お世話になった人を集めて断髪式を行い、ショートヘアにする計画だ。
「元気な年の取り方をして、ノーテンキに、楽しそうにしている大人がいるねって思われたいですね」