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先日、報じられた横須賀市立馬堀中学校によるプールへの“給水放置”。各メディアによると、同中学はプール管理の担当教員が新型コロナウイルスの感染を防ぐため、プールの水を常に入れ替える必要があると勘違い。その結果、約2ヵ月半の間プールの給水栓を開けたままにし、約423万8千リットルの水道水が流失したという。

 

そして、放水が続けられた下水道料金の損失額は348万円に上り、横須賀市は損失の半額を担当教員(約87万円)、校長(約43万円)、教頭(約43万円)の3人に請求した。

 

SNSでは2カ月にわたって給水を放置したにも関わらず、半額しか補償しないことに対して疑問の声が続出した。

 

《なぜ半額なのか?横須賀市民にどんな落ち度があるのか?明確に示すべき》
《甘ったれた公務員センセー、半額ではなく全額払わせるべきだよ》
《学校の先生だけでなく、公務員は電気代・ガス代・水道代・その他設備の維持・管理費含め、自分たちの所属する組織が、どのような支えがあって成り立っているのか自覚する必要があると思います。タダではないんです。元は税金ですからね》

 

過去には自ら申し出て、プールの栓を締め忘れた水道代の全額を弁償した事例があった。

 

「2015年に千葉県中央区の市立小学校では担当教員がプールの給水口を締め忘れて水が大量に流出し、約438万円の損害が発生する騒動がありました。しかし水栓を閉め忘れた教員と校長、教頭の3人が全額を弁償したいと市教育委員会に申し出て、全額を3人でわけて返済していたのです」(全国紙記者)

 

横須賀市立馬堀中学校の校長に今回の”半額弁償”の件について電話で問い合わせたところ、「我々はお答えできないので、横須賀市教育委員会に問い合わせてほしい」とのことだった。

 

そこで、横須賀市教育委員会の学校管理課に問い合わせてみた。

 

ーー損害額の残りの半額は税金から支払われているのでしょうか?

 

「広義の意味では税金となるのでしょうが、市の予算の中から支払っています」

 

ーー今回の騒動では、どういった経緯で「半額請求」となったのでしょうか?

 

「先生方も故意に損害を与えようとしたわけではありません。しかし“勘違い”が重大な過失となったため、損害賠償という形になりました。ただ、あくまでも業務のなかで起きた事故なので、民法を調べたり、弁護士から意見をもらったりして、雇い主側が全く負担しないというのもおかしいと判断し、雇用されている側(先生方)、雇用主側(市教育委員会)が半分ずつ負担するべきという結論に至りました」

 

ーー過去には教員側から申し出て「全額弁償」という例もありましたが、今回そのような要望はありましたか?

 

「ご本人方からそのような要望はありませんでした」

 

故意ではないにせよ、税金の無駄使いを避けるためにも、学校側には意識の栓もしっかり締めてほしいものだ。

出典元:

WEB女性自身

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