7月5日で28歳となった大谷翔平。バースデー当日の試合では快音を響かせることはなかったが、今季9個目の盗塁を決めるなど、駆けつけた「#ShoBae」こと大谷の熱いファンたちを大いに沸かせた。
今やエンゼルスの看板選手となり、その名が書かれたバナーは球場で無数に見られる。だがメジャー移籍1年目は現地での期待感は薄く、「本人の誕生日でも、バナーを掲げるファンは私含め4、5人くらいでした」と、2018年当時を振り返るのがKAORUさんだ。
現在アナハイムで暮らす彼女は、日本ハム時代から大谷を応援し、昨年と今年は大谷出場の全試合観戦にもチャレンジ。「#ShoBae」間で有名な、古参にして最前線をゆく大谷ファンである。
そんなKAORUさんは、もちろん今年の誕生日も現地で観戦! ゲーム終了直後に、さっそく感想をうかがった。
「大谷は昨年の誕生日をホームで迎えました。全米で爆発した人気ぶりもさることながら、やはり地元にこそ固定ファンは多いもの。
今年の誕生日は敵地でのゲームとなりました。さすがに昨年よりは球場の熱気は落ち着いていたものの、バースデーバナーを持っているファンはばっちりいましたよ!」
メジャーデビュー当初の現地では、“二刀流”に疑念を持つ人が多かったのが事実である一方、期待の声が皆無だったわけではもちろんない。
しかし2018年の誕生日では、バナーを掲げるKAORUさんは前述の通りレアな存在で、日本の報道各社がそろってKAORUさんの姿を写したほどだ。
なぜ、当時はこうもバナーを持つ人がいなかったのだろうか。
「そもそもバナーを持参すること自体、日本人以外のファンはあまりやらないようなんです。
なので、今はバナーを持つ人が数え切れないほど増えていますが、熱心なファンの実数はもっと多いはずです。
その人気ぶりをとくに実感できるのがグッズ売り場。ほかの選手の商品は潤沢に在庫があるのに、大谷選手のアイテムのみ売り切れていることもザラなんですよ」
現在のファンの心配事といえば、「オールスター選出」についてだろう。ホームランの本数も、昨年の同時期と比べるとやや少ない状況となっている。KAORUさんから見た、大谷の調子は。
「6月は投手としての活躍がめざましかったですが、その背景には大谷選手自身の積極性がより高まっていることがありそうです。
たとえば6勝目を達成した日、7回で降りると監督含めみんなが思っていました。そうしたなか8回まで自ら投げる選択をし、しっかり好投を続けて勝ちきったのが印象的でしたね。
エンゼルスの中継ぎ陣が頼りないからというのもあるでしょうけど(笑)。自分の手で“勝ち”にいく姿勢が、ますます強くなっていると思います」
残念ながら今年はバースデーアーチの快音は響かなかったが、今シーズンは昨年達成できなかった10勝がすでに射程圏内だろう。
メジャー5年目、28歳の“SHO TIME”に今から期待が高まるーー。
【プロフィール】
KAORU
大谷翔平の試合全通を目指す、ファンの代表的人物。YouTube「『Shohei Ohtani Fan Club(非公式)』カオルチャンネル」にて、現地から大谷の様子を配信中。