今では多彩な才能を発揮する彼らだが、若かりしころには葛藤を抱えたこともあったーー。7月21日にCDデビュー25周年を迎えたKinKi Kids。『LOVE LOVE あいしてる』『堂本兄弟』(フジテレビ系)で共演して親交の深い坂崎幸之助が堂本光一(43)、堂本剛(43)について語ってくれた。
坂崎幸之助(68)は、『LOVE LOVE』のコーナー“カムカムギターキッズ”で吉田拓郎(76)とともにKinkiにギターを教えた。
「あまりに年の離れた拓郎さんとKinKiに共通の話題ができるようにと始まった企画だったんですよね。僕は教えるのも、まあ好きなので全然嫌じゃなかったけど、拓郎さんは最初は面倒くさがっていたかもしれない(笑)。初めて教えた曲は『きよしこの夜』でした」
「光一はのみ込みが早く、剛はコツコツ努力型」というが、最初のうちは2人とも苦戦していたという。
「吉田拓郎というカリスマに教えてもらっているプレッシャーもあったんじゃないかな。それに拓郎さんは結構スパルタなところがあって。『曲を書け』とか『お前らだけでやってみろ』とか、僕からすると『まだ2人には無理なんじゃないか』ということをやらせるんです。ハードルの高いことをやらせるというのは拓郎さんの親心だったんでしょうね」
そのおかげか、光一も剛もみるみるうちに上達。
「2人は収録後に残って練習しているからそれに付き合ったこともあったし、カメラが止まってからも『ここはどう弾くんですか』と聞かれたり。でも、忙しいなかで教わったことをしっかりと消化できていた2人はやっぱり凡人ではないと思います」
坂崎は剛が初めて作った曲の楽譜を今でも大切に持っているという。
「『優しさを胸に抱いて』という曲なんですけど、宝として楽譜を大切にしていますよ。初めて聴いたときはびっくりしましたね。直すところのない立派な曲で、ギターを教えた身としてはうれしかったです」