俳優のアシュトン・カッチャー(44)がナショナル ジオグラフィックの番組「ランニング・ワイルド with ベア・グリルス」に出演し、自己免疫疾患の一種である「血管炎症候群」と診断されていたことを明かしたと、DEADLINEなどが報じている。
「2年前かな。僕は、奇妙でものすごく珍しい型の血管炎に罹ったんだ。その病気のせいで目は見えなくなり、耳も聞こえなくなって、平衡感覚も失ってしまったんだよ」と、カッチャーは番組のホストを務める冒険家のベア・グリルスに語っている。
メイヨークリニックのオフィシャルサイトに掲載されている「血管炎症候群」の解説によると、この病気は「血管に炎症が起こることで血管の壁が厚くなり、血流が制限されることで、臓器や組織に障害をもたらす」という。
「血管炎には多くの種類があり、そのほとんどは稀なものである。1つの臓器のみが侵されるケースもあれば、複数の臓器が同時に侵されることもある。短期間で済む場合もあれば、長期間続くこともある」と、病状にはかなり個人差があるようだとDEADLINEは記事で解説している。
視力、聴力、平衡感覚の全てを取り戻すまでに1年以上の時間を費やしたというカッチャー。一時は「また歩けるようになるのかわからない」とまで思い詰めたといい、「今生きているのはラッキーだよ」と番組で心の内を吐露した。
カッチャーのTwitterアカウントにはファンからのお見舞いが殺到。それに対してカッチャーは、「僕は完全に回復した。次に進むよ。2022年のニューヨークマラソンで会おう」とツイートしている。