実施から1週間が経った安倍晋三元首相(享年67)の国葬。賛否を呼ぶなか執り行われた大イベントは、今も議論を巻き起こしている。
10月2日、各社の世論調査の結果が公表された。朝日新聞が1日と2日に行った全国世論調査では、岸田内閣の不支持率は50%と、初めて半数に到達。さらに“安倍晋三元首相の国葬を岸田内閣が国の儀式として行ったこと”については、「評価しない(59%)」が「評価する(35%)」を大幅に上回る結果になったという。
また、JNNが同じく1日と2日に行った世論調査では、岸田内閣を支持できないという人は先月の調査から5.6ポイント上昇し、53.9%に。さらに、国葬を実施したことについては「良くなかった」と答えた人が54%と半数を超えた。「良かった」と答えたのは42%だった。
不透明な実施根拠や、国会を通さず閣議で実施を決定する岸田首相の姿勢などにより、反対の声が広がった国葬。しかし、そんななかでも自民党議員は、国葬に“絶対的な自信”を見せていた。
自民党の茂木敏充幹事長(66)は7月19日の記者会見で、国葬に反対する野党の主張について「国民の声とはかなりずれている」と反論。その姿勢は国葬当日まで崩されず、9月27日に行われた会見でも「世論調査の結果も踏まえ、岸田文雄首相は国会や記者会見で丁寧な説明に努めてきた」と、実施に肯定的な考えを示した。
特に強い言葉で支持したのが二階俊博元幹事長(83)だ。8月末の講演では、国葬への反対意見があることに対し「国葬は当たり前だ。やらなかったらばかだ」と一喝。
さらに、国葬前の9月16日に行われたTBSのCS番組の収録でも、二階氏は国葬に対する強気な姿勢を見せている。国葬への反対論について「終わったら反対していた人たちも、必ず良かったと思うはず。日本人なら」とコメントしたのだ。
しかしいざ蓋を開けてみると、国葬実施後に行われた世論調査の結果は前述のとおり。いまだに“国葬反対”の声が多数派を占めているのだ。国民との乖離が浮き彫りとなった、自民党議員たちの発言に、SNS上では呆れの声が広がっている。
《評価しない私は日本国民ではないのでしょうか?》
《二階氏から見れば、自分の思い通りでない半数は非国民か…》
《やってよかったということになるわけない》
《二階の予想は、大ハズレ! あまりにも国民感覚とズレている国会議員が、多いのでは?》
《国葬終われば支持率上がるだろう。。無責任な発言を連発して国民を小馬鹿にしている二階さんは政界引退してください。》