あまりにも衝撃的な出来事だった。先日、来年の5月をもって、平野紫耀(25)、岸優太(27)、神宮寺勇太(25)の3名が脱退することを発表したKing&Prince。彼らのこれまでの軌跡を追い続けてきた、『ジャニーズは努力が9割』の著者・霜田明寛さんも、動揺を隠せないようだ。
「彼らは、故・ジャニー喜多川さんの思いを体現できる貴重な存在だったので、メンバーの半数以上が退所を選択した事実に大きなショックを受けました。デビュー前のJr.時代から、ジャニーズの王道を走り続けてきた人たちなので、いまだに『まさか』という気持ちが強いです。ただ、事務所を去る3人のなかにも“ジャニーズイズム”は確実に受け継がれていると思うので、どんな形でもステージには立ち続けてほしいです」
霜田さんいわく、King&Princeの魅力は、王道アイドルらしいキラキラ感と、パフォーマンスの実力の高さを両立していたところにあるという。
「コンサートでは、派手で印象的な演出や、会場中を走り回ってのファンサービスなど、アイドルらしい見せ方をしたかと思うと、激しい楽曲ですごみのあるダンススキルを披露したりして、彼らにしかない“二面性”がとても魅力的でした」
霜田さんの言うとおり、ここまで高いレベルで人気と実力を併せ持つグループはなかなかいない。
■結成以降のコンサートを振り返り!
【2015年4月24日】『ジャニーズ銀座2015』
6人で座長を務めた初の公演。千秋楽から4日後に、Mr.King vs Mr.Princeというグループ名が発表された。
【2015年7月20日】「ガムシャラ!SUMMER STATION」
Mr.King vs Mr.Princeとしてステージに立った初のイベント。人気Jr.が出演する「サマステ」のなかで、彼らだけ特別公演を開催。
【2018年12月6日】『ジャニーズ King&Prince アイランド』
JOHNNYS’ Worldシリーズの記念すべき10作目に主演。タイトルにグループ名が入るのは初のこと。メンバーはフライングにも挑戦。
【2019年7月21日】「CONCERT TOUR 2019」
「王子様の二面性」をテーマに、キラキラ感とセクシーさを併せ持つ彼らの魅力が存分に発揮された公演だった。
【2022年4月16日】「First DOME TOUR 2022 ~Mr.~」
念願の初ドームツアーには、直径10メートルの観覧車形ステージを導入。Jr.時代の楽曲から最新曲まで彼らの軌跡を振り返る公演だった。
【2022年9月19日】「ARENA TOUR 2022 ~Made in~」
コンセプトは「和×洋」。オープニング映像をカットし、いきなり楽曲から始まる演出など画期的なアイデアがちりばめられていた。 3人の脱退まであと半年あまり。彼らの放つ輝きを目に焼き付けておきたいーー。
【PROFILE】
霜田明寛
Webマガジン「チェリー」編集長。過去にはジャニーズJr.オーディションを受験した経験も! 著書に『ジャニーズは努力が9割』(新潮新書)などがある