毎年、英国王室の高位メンバーはノーフォーク州にある王室所有の邸宅サンドリンガム・ハウスに集まることが通例となっている。エリザベス2世が亡くなって初めてのクリスマスに、カミラ王妃は自身の肉親を初めてサンドリンガム・ハウスに招待するようだ。英Mirrorなどが伝えている。
新型コロナウイルスのパンデミックの影響のため、王族がサンドリンガム・ハウスで過ごすクリスマスは実に3年ぶりだ。2019年のクリスマスの直後、ヘンリー王子夫妻が後ろ足で泥をかけるように王室を離脱。
2021年にはエディンバラ公が亡くなり、そして今年はエリザベス2世を失った。王室にとって試練続きだったこの3年間。チャールズ新国王が今後の王室をどう運営していくのか、世界中の人々が注目する中で迎えるクリスマスとなった。
国王夫妻をはじめとした王室の面々は12月25日、セント・メリー・マグダレン教会での礼拝に出席した後、七面鳥をメインとした伝統的なクリスマス・ランチを招待客と共に囲む。チャールズ国王が君主として初めてとなるクリスマス・スピーチを行うことも予定されている。
そしてカミラ王妃が、前夫であるアンドリュー・パーカー・ボウルズとのあいだに設けた2人の子どもとその孫をサンドリンガム・ハウスに初めて招待することが明らかとなった。
「カミラ王妃は、クリスマスの中心に家族がいることを強く望んでいます。特に、チャールズ国王が自分の末っ子を連れて行けませんからね」と、王室関係者はSUn紙にコメントした。
また、公開されたばかりのNetflix制作のドキュメンタリー『ハリー&メーガン』の中でヘンリー王子は、「結婚して入ってくる新参者(メーガン妃)が、“脇役”のはずなのに注目を浴びたり、王室のために生きてきた人よりうまくやったりすれば、やっかむ気持ちも生まれたのだろう」と、王室メンバーが嫉妬のために情報をメディアに流していたという持論を展開したことも話題を呼んでいる。
そしてヘンリー王子は、父王と兄を激しく非難し、面と向かって自分と妻に謝罪することまで要求しているというのだ。ウィリアム皇太子は「もう弟との関係は終わった」と側近に漏らしていたともMirrorなどが伝えている。
そうした状況下で、カミラ王妃の長男トム・パーカー=ボウルズと長女ローラ・ロープス、その子どもたちが招待されることは、今後の英王室のあり方を巡って波紋をさらに広げてしまいそうだ。