「近年、人気なのが朝ドラや大河ドラマに出演している俳優陣。NHKに出演している俳優には安心感、清潔感、そして何よりクリーンなイメージがあります」
そう語るのは大手広告代理店関係者。
広告代理店は、クライアント企業との交渉の際に“このタレントならこの金額で”と用いる“ギャラリスト”を作成している。実際に出演者に渡る金額ではないが、リストを見るとどの有名人が旬なのか、一目瞭然だ。
本誌はこの関係者からリストを独占入手。話題の有名人の’23年のCMギャラを徹底予想!
「NHKのドラマは老若男女問わず知名度が高いというのもポイントです。企業の重役が見ていることも多く、社長が出演者を直々に指名してCM起用につながるということもあります」(前出・広告代理店関係者、以下同)
『鎌倉殿の13人』で主役・北条義時を演じた小栗旬(40)と源頼朝役の大泉洋(49)はそれぞれ1千万円アップ。
いっぽう、北条政子役で好演した小池栄子(42)はというと……。
「小池さんはバラエティ色が強いことから、出演料は据え置きとなりそうです。ただ、人気女優でありながら出演料はお手ごろということでオファーは増えそうです。松本潤さん(39)は、’23年の『どうする家康』で大河初主演ということで、6千万円ほどにアップするとみられます」
『NHK紅白歌合戦』で司会を務めた橋本環奈(23)については、
「新規のCMは3千万円からとなりそうです。まだ若いことから、ネームバリューのわりに出演料はあまり高くなく、多くの企業が起用しやすいと考えているようです。’22年にCM女王となった芦田愛菜さん(18)も同様の理由で3千万円と予想されます」
2千500万円から3千500万円へと、急上昇が予想されるのは目黒蓮(25)。広告業界が熱視線を注ぐ“新星”だ。
ドラマ『silent』(フジテレビ系)で話題を集めた目黒。同時期に連続テレビ小説『舞いあがれ!』(NHK)にも出演し、まさに飛ぶ鳥を落とす勢い。
「『silent』効果はすさまじく、目黒さんは’23年の最注目株となりそうです。所属グループのSnow Manとしても、リリースしたアルバムが2作連続でミリオンヒットとなるなど、人気は文句なし。個人としてもグループとしてもオファーが増えるでしょう」
俳優陣をしのぐギャラが予想されるのは大谷翔平(28) ’22年はベーブ・ルース以来、104年ぶりに2桁勝利&2桁ホームランを記録した。
「世界的に知名度が高く、クリーンな印象も強いことから、各企業から大人気。大谷選手自身も企業を吟味しているといいます。’22年の活躍で出演料はさらに上がり、2億円になりそうです」
カタールW杯で活躍したサッカー日本代表も注目を集める。
「大会通算2ゴールを決めた堂安律選手(24)は2千万円から3千500万円に大幅アップ。チームをけん引した森保一監督(54)は、これまで出演料設定はなかったのですが、2千万円ほどになると思われます」
広告効果が大きいのは現役の代表選手だけではなく……。
「本田圭佑さん(36)はサッカー愛あふれる解説が話題になりました。現役代表選手だったときの7千万円クラスからは下がりますが、それでも5千万円ほどの出演料となりそうです」
こうしてギャラが上がる人もいれば、オファーの候補にさえならない人もーー。
女性ホステスへの性加害を報じられた香川照之(57)は、CMに起用されていた7社のうち6社で降板となった。
「香川さんは現在、リストには掲載していません。代理店としては、今後さらなる報道が出てくる可能性も考慮し、企業に“おすすめできない”と判断しているのです。“どうしても香川さんを起用したい”という企業があれば、香川さんの所属事務所との話し合いで、出演料の“値引き”にも応じると思われます」
人気俳優でも一度のスキャンダルで5千万円からゼロになるこの時代。’23年のCMスターは誰になるだろうかーー。