2月6日にトルコ南部で発生したM7.8の大地震。死者数は4万人を超え、1995年1月に日本で発生した阪神淡路大震災の約20倍のエネルギーに相当するという。現地では“72時間の壁”を超えた今でも、賢明な救助活動が続けられている。
甚大な被害が連日報じられるなか、世界中で支援の動きが広がっている。なかでも韓国では著名人による寄付活動が顕著だ。
まず9日に、俳優のチャン・グンソク(35)がユニセフ韓国委員会に1億ウォン(約1000万円)を寄付。翌10日には俳優のパク・ソジュン(34)も、同じく1億ウォンをユニセフに差し出した。同日は、現在放送中の『星降る夜に』(テレビ朝日系)の挿入歌に参加したボーイズグループ「NCT」のドヨン(27)も、1億ウォンを寄付したことが明らかに。
続く14日には、昨年の『紅白歌合戦』(NHK)に初出場したガールズグループ「IVE」が所属事務所と共に1億5000万ウォン(約1560万円)を。翌15日もインスタフォロワー数が日本人1位を誇るモモ(26)を擁する「TWICE」が、2億ウォン(約2080万円)寄付している。
「『BTS』も所属事務所がNGO団体に5億ウォン寄付しただけでなく、メンバーのJ-HOPEとJIMINが子供たちのためにそれぞれ1億ウォンを差し出しました。同じように『Stray Kids』からも、メンバーのチャンビンとヒョンジンがそれぞれ1億ウォンを寄付したばかり。俳優やアイドルグループなど若年層を中心に、寄付の輪が広がっているようです」(芸能関係者)
一方、日本では芸能人などの著名人による支援公表は、現時点では数名に留まっている。
地震発生直後の7日、いち早く支援活動に動いたのはモデルで実業家の紗栄子(36)。自ら代表理事を務める一般社団法人「Think The DAY」を通じて、支援金やチャリティTシャツの購入を呼びかけている。
続いて11日にInstagramで寄付を公表したのは、“Nissy”ことAAAの西島隆弘(36)。
《トルコは僕たちにとって、とてもご縁のある国です》と切り出し、《現在の状況を受け、ほんの少しでも早い復旧と復興を願い、トルコ大使館に気持ちを贈らさせていただきました》と寄付を明らかに。日本語メッセージに金額の記載はなかったが、添えられた英文メッセージでは1000万円寄付したと明かしている。
他には、作家で医師の知念実希人氏(44)が41万2000円を日本赤十字社に寄付したとTwitterで公表。SNSで誹謗中傷を繰り返した加害者との和解金を、寄付金に充てたという。登山家の野口健氏(49)も9日に開いた記者会見で、現地に届ける寝袋の寄付を募った。
「ロシアによるウクライナ侵攻が始まった際は、楽天グループの三木谷浩史会長が個人で10億円を寄付したことは大々的に取り上げられました。すぐにYOSHIKIさんも追随する形で『楽天クラッチ募金』を通じて1000万円を寄付したと明かし、前澤友作さんやYouTuberのヒカルさんなど著名人による寄付が広がりました。
トルコは東日本大震災が発生した直後に救援隊が駆けつけるなど、多大な支援をしてくれた国です。今回のトルコ地震では、すでに日本の各企業や団体、個人から広く義援金が集まっています。日本でもSNSを通じて心を寄せる著名人はいます。寄付の公表はせずとも、陰ながら支援に協力する人はいるのではないでしょうか」(前出・芸能関係者)