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「東京ドームでの疲れを癒す暇もなく、来る“3.11”のショーに向けて準備に明け暮れているようです」(イベント関係者)

 

2月26日に前代未聞の東京ドーム単独公演を成功させたばかりの羽生結弦(28)だが、3月10~12日には地元・宮城県でのアイスショー『羽生結弦 notte stellata』に出演する。こちらもまた格別な思いで臨む公演だ。

 

「被災者の一人である羽生さんが、東日本大震災から12年で挑むショーです。競技者時代はシーズン中だったので、3月11日に被災地でショーをするというのはなかなかできることではありませんでした。本人も『やっと大切な日に演技できる』と思いをかみしめています」(前出・イベント関係者)

 

羽生はこれまでも、並々ならぬ思いで被災地に寄り添ってきた。

 

「被災当時は高校生。避難所生活も経験しましたが、震災1カ月後にはチャリティ演技会に出演。また、’12年に出版した初の自叙伝の印税すべてを、自身が被災した場所でもあるアイスリンク仙台に寄付しました。事前の知らせなく数百万円が振り込まれたので、リンクの運営会社側はとても驚いたそうですよ」(スポーツ紙記者)

 

その後もリンクへの寄付は続き、総額は3千万円以上にのぼる。今年2月に自叙伝の続編を発売したが、その印税もアイスリンク仙台へ寄付すると明らかにしている。

 

「ソチ五輪から帰国した際には、まだ19歳でしたが、報奨金の使い道を聞かれ、『寄付に使う』と即答して、報道陣を感嘆させました。平昌五輪のときも同様ですが、宮城県と仙台市に寄付しています」(前出・スポーツ紙記者)

 

本誌が報道をもとに確認できただけで、羽生が関わった東北への寄付金の総額は1億3千万円以上。

 

「直接的な寄付だけでなく、たとえば平昌五輪のときの仙台での凱旋パレードの経済効果は、18億5千万円と発表されています。そうやって彼が被災地を盛り上げてきた場面は、この12年で数知れません」(前出・スポーツ紙記者) 昨年7月にプロ転向してからは、仙台を拠点にすることを明言。東北への思いは高まっているようだ。

 

「プロ転向直後に地元テレビ各局に出演して話題になりましたが、地元メディアには今後も定期的に出演する意向があるようです。また今年から『news every.』(日本テレビ系)に数カ月に1度出演することに。被災地の思いを伝えていくといい、打ち合わせに積極的に意見を出しているといいます」(テレビ局関係者)

 

来る宮城での公演には《人々が少しでも笑顔になれるきっかけになれば》という思いが込められる。

 

「会場では地元の物産も販売され、地元グルメを食べられる飲食ブースまで設置されます。地域一帯を巻き込んだショーになりそうです」(前出・スポーツ紙記者)

 

被災地にもっと笑顔をーー。羽生の思いが風化することはない。

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