間一髪で妹を誘拐犯から守った少年の勇気と機転が話題となっている。ABC系列のWPBN-TVなどが伝えた。
WPBN-TVによると、米ミシガン州アルピナに住むオーウェン・バーンズくん(13)は今月10日、自宅でテレビゲームをしていたときに裏庭でキノコ採りをしていた8歳の妹が叫ぶ声を聞いたという。
「最初はふざけているだけだと思ったんですけど、10秒後ぐらいにもう一回妹が叫んだんです。それで、どうしたんだろう、と思って」
オーウェンくんは咄嗟にパチンコを手に取り、裏庭へと向かった。そこには、妹の口を塞ぎ、胸のあたりで後ろから彼女を抱えている若い男がいた。
「妹は犯人を蹴って腕から抜け出しました。でも犯人が彼女を追いかけ始めたので、パチンコでビー玉と石を3回、頭と胸に撃ったんです」
誘拐犯は逃げ出し、兄妹は母親に電話した。その時の様子を母親のマーガレットさんは報道陣にこう振り返ったそうだ。
「仕事から帰る途中で電話を受けました。2人ともパニック状態で叫びっぱなしで、娘は泣いていました。唯一はっきり聞き取れたのは“誘拐“という言葉だったので、すぐに911に通報したんです」
ミシガン州警察のプレスリリースによると、容疑者は近くのガソリンスタンドに逃げ込んでいたが、明らかにパチンコによる攻撃で付けられた外傷があったため、すぐに逮捕された。17歳の未成年だったが、児童誘拐など複数の罪状で成人として起訴されたという。